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感染症との戦いは続く。天気予報のように、毎日チェックする日常がやってくる。

JX通信社/WiseVine 藤井です。JX通信社では、「NewsDigest」という自社ニュースアプリを通じて、新型コロナ関連情報を積極的にこの2年間、発信し続けてきました。特に罹患者の発生した事業所の情報をマップで表示するサービスや、ワクチン接種が始まった初期に全国自治体へのアンケートを元に解析・展開した「AIワクチン接種予測」(現在は終了)などは、大きな反響がありました。

一方で、そろそろ、感染者数が多いとか少ないとか、そういうことで一喜一憂するのではなく、具体的に自分のリスクを考え、必要な行動をとる、という冷静さが、人々の間に定着しつつあるように思います。そんな中、コロナはまだまだ変異が激しく、今後の予測が難しい世界ですが、ある程度、これまでの経験などから予測が可能になっている「新型インフルエンザ」について、まるで天気予報のようにその来週の流行具合を予報する、という、すごいデータを作っている、日立社会情報サービスさんと、NewsDigestがタッグを組む、ということが始まりました(ちょっとだけ関わりました)。

この予測は、全国の医療機関から収集した感染症の罹患者数のオープンデータと、過去の流行地域や時期などの多様なデータを組み合せて分析する「流行予測AI」を元に行われていて、市町村の保健所で集約されるコロナの罹患者数と異なり、電子カルテなどのシステムを使っている点がさらにDXの進んでいるすごいシステムなのですが、今の所、今年もインフルエンザの流行は抑えられているらしく、安定した状態が続いています(良いことなんですけど、システムのプレゼンテーションとしては説明しにくいですね)。

これから新型コロナが風土病に近いものになっていくにあたり、天気予報のように、様々な感染症の流行状況をチェックしながら毎日生活していく、というのが日常になっていくのだろうと思います。データを解析するところから、その伝達までを担うことのできる会社として、より冷静に、かつわかりやすく、そういった情報を伝達していく使命を、来年も全うしていきたいと思っています。

自分の仕事(地方自治、防災、AI)について知ってほしい思いで書いているので全部無料にしているのですが、まれに投げ銭してくださる方がいて、支払い下限に達しないのが悲しいので、よかったらコーヒー代おごってください。