Clubhouseに会いに来て

「“クラブハウス招待　話題”ってトレンド、カニ食べ放題か何かのことだと思ってた」という友人の発言がジワジワきてます、まくはりうづきです。
　カニだと「Crabhouse」だよ。

　さて、そんなわけで昨今話題の音声SNS「Clubhouse」、私も1月末から始めてみました。

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　複数端末の所持や機種変した関係で、私はiPhoneには4件しか連絡先を登録しておらず（家の電話、伯母さん、宅配弁当の店、元彼の4件。なんだこの取り合わせ）、きちんと登録できるか不安なところがあったものの、アカウントを取得しiPhoneの電話番号を登録してみたら、昔の友人が招待してくれました。
　近年知り合った人とはケータイ番号を交換することはほとんどないので、招待してくれたのは、私の電話番号を登録していた昔の友人になったのだと思います。こんなところで昔の繋がりが活きるとは。

　さて、このClubhouse、なかなか面白いですね。思った以上に楽しんでいた自分に、自分でも少し驚きました。
　Clubhouseについて、私が面白いと思った点や魅力をいくつか紹介してみたいと思います。

さまざまな用途に使える

　友達とのちょっとした会話にも、有名人のトークをラジオがわりに聴く場合にも、どちらの用途でも使えるというのがまず大きい気がします。

　友人が、clubhouseを「部活が終わり、更衣室で友達とダラダラしゃべっていて、帰りがたくなってくるようなあの感じ」と評していましたが、教室や部室の喩えは私もとてもしっくりきます。

　著名人の配信を聴くときは、まるで、大学の大講義室にそっと後ろのほうから入って講義を聴いてるような感じ。
　友人の配信を聴いていてそこから話に混ざるときは、まるで放課後、教室に残っていたら別のクラスメートたちがやってきて、なんとなく話に聞き耳を立てていたら「○○さんも混ざる？」って誘われたり、思わず自分も話に参加したりするような、そんな感じ。

　Clubhouseでのおしゃべりを飲み会やパーティーに喩えた人もいましたが、個人的には、そういう華やかな非日常の場というよりも、放課後の教室になんとなく残って過ごすような、そんな、日常と地続きな感じがしっくりきます。

　著名人の配信よりも、友人の会話を聴いたり混ざったりすることのほうが私は楽しいです。
　どちらかというと、とても仲のいい友達よりも、飲み会などで数回顔を合わせたくらいの関係性の友人と話す機会が多く、それが結構面白い。
　飲み会よりも少人数でじっくり話すことになるから、「へえっ、この人、そういう趣味だったんだ。そういう暮らしをしていたんだ」と新たな発見も色々ありました。
　新たな友人を作りづらいコロナ禍でも、既存の知人との繋がりを強化できる楽しみが生まれ、これはなかなか新鮮な体験だと思いました。

配信ハードルが低い

　Clubhouseが流行りだした頃、「既存のツイキャスとかと何が違うの？」という意見もちらほら見かけましたが、ツイキャスやYouTube、インスタライブなどの映像配信もできるサービスとは違い、音声しか配信できないというのは違いとして大きいのではないでしょうか。

「映像配信サービスで音声のみ配信する」のと、「音声しか配信できないサービスで音声を配信する」のでは、心理的なハードルは大きく異なるのは私も実感します。

　また、「音声だけの配信サービス」だと、車の運転中や家事をしながらでも楽しむことができますし、身体に障害がある人も配信しやすくなることもあると思います。より多様なユーザーも増えていきそうですね。

音質が良く、遅延がない

　Zoomを使ったオンライン飲み会や打ち合わせ、仲良しな友人とのおしゃべりもこれまで何度もしましたが、音声の遅延が起こることが気になっていました。
　話し始めようとしたら相手と声が重なってしまうことも多々あり、Zoomの場合はZoomならではの会話テクニックが必要となってくるな……なんてことを考えたことも。

　今でこそClubhouseはユーザーが増え、通信トラブルも起こってきたようですが、これまでは音声遅延を感じることはなく相手の声も綺麗に聞こえており、使っていてとても快適でした。

サブアカ、荒らしが起きにくい

　電話番号がアカウントと紐付いているため、サブアカウントが簡単には取得できないことも魅力に繋がっているのではないかと思います。
　そのため、いわゆる「荒らし」も起きにくいし、そもそもそれぞれのルームにコメント欄も存在しないため、話している人たちの話に何か思うところがあれば、自分も手を挙げて入れてもらう……という方法を取るしかないので、そういった仕組み面も優れているなと感じました。

　そもそも、Clubhouseに登録するにも「招待制で、基本的には枠が2つしかない」というところも、一度にたくさんのユーザーが入り負荷がかかることを防ぐ効果もあり、そういった面においても「上手い」のではないかと思います。

（ちなみに私は、これを書いている現在、招待枠がまだ1つ余っているので、登録したい友人の方は是非お声掛けいただければと思います。現状はiPhone、iPadユーザーのみ登録が可能なようです）

　以上が、私がClubhouseを使ってみた感想となります。
　緊急事態宣言も延長されてしまいましたが、いろんなSNSでそれぞれの楽しみを見つけていきたいものですね。