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何の為に…《エッセイ》

ドリームボックス、聞いた事はあるだろうか?
保健所に持ち込まれた、犬と猫の命の期限は三日。
その間に引き取り手が現れなければ、このドリームボックスと呼ばれる殺処分機に無理矢理閉じ込められ、窒息死する。
安楽死では決してない。
あちらこちらに残る爪痕が、彼らのもがき苦しんだ姿を容易に想像出来る。

YouTubeで、初めて最初から最期までを観たのは最近。
ある市が、現実を知って欲しいと敢えてアップした動画だ。

しっぽは恐怖から股の間に入り、身体は震えている。
怯えて鳴いている子もいる。
時間が来ると、ドリームボックスへの道が開かれ通路が狭くなり押し込まれていく。

目を背けたくなる現実だった。中型犬の2匹がいた。
立っていたはずが、突然ガクンとバランスを崩した。
息が出来ずに壁を引っ掻きながら、微かに聴こえたのは途切れ途切れの叫び声だった。

ボタン一つで強制終了した命。

その後も動画は続く。目を開き口からは舌が出ている亡骸が、床が開き落とされて行く。
生き物ではなく、物の様に。

一日で処分する頭数は決まっているらしい。

猫は身体が小さい為、かなりの頭数が亡骸として積み重なっていた。

携帯を持つ手が震えた。声が漏れる程涙が止まらなかった。
どうして生まれて来たのだろう。
人間のエゴで、ペットショップでは次々に目新しい種類が売られ買われて行く。

有り得ないMIX。高額な値段。
小さい内は可愛い。けれど、躾をきちんとしていないと、散歩や排泄やイタズラに手を焼く。
噛みグセや吠えぐせは、中々直すのが大変だ。

その全てを理解して、そして最期まで看取る覚悟がなければ、家族として迎えてはいけない。

まず、ペットショップではなく、保護犬や猫に目を向けて欲しい。
命は買うものじゃない。
命は売り物じゃない。

悪質ブリーダーも存在する現実。

こんな現実を変えたい。出来るなら、保健所で怯え震えている子達全員を救いたい。
もっと早くに知る現実だったと後悔した。

私に何か出来ないだろうか…。微力ながらも、少しでも…。
綺麗事じゃない。だからこそ、今色んな事を考えたり調べている。

殺処分ゼロ…これが決して夢で終わらない様に…。
生まれてきた命が、全て生を全う出来ますように。

辛くて、とても見るに堪えない現実ですが、もしドリームボックスをもっと知りたいと思われたなら、YouTubeで見てみて下さい。

これが現実だとしっかり受け止めてあげて下さい。
死ななくて良い命が奪われる現実を。

※書くべきかとても悩んでいました。葛藤もありました。けれど、伝えたい、少しでも多くの方に知って貰いたい…そんな思いから今回書く事を決めました。
YouTubeは、本当に残酷なシーンが映されています。
自己責任でお願い致します。

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