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人に頼る体験を重ねる 誰かと共有する喜びを

大学の学期末試験も無事に終わり、先日から夏休みに入った。

私の学科は実験が必修科目となっているため、この半年間は週の大半の時間を多くの実験に注ぎ、レポート作成にも費やした。やっと解放されるという達成感と、毎日大学へ行くという縛りが無くなった途端に訪れる、少しの不安感を持ちながら8月を迎えている。

私は7月から8月へ変わる節目のとき、もう2022年も5カ月をきったのかと思い、急にそわそわとした気持ちになっていた。
振り返ってみると、この半年間で色んなことがあったなぁと思い、勝手に「上半期嬉しかったことランキング」なるリストを作ることにした。

1.成人式の記念撮影が無事に行えたこと(1月)
これは色々と印象に残った出来事だった。
まず、撮影して頂いたカメラマンの方は中学校時代の私の恩師と繋がりのある方だった。
私が高校生のとき、中学の担任の先生と久々にお会いしたのだが、そのときにカメラマンの方を紹介して頂いていた。
「若菜ちゃんも、成人になった時はこの人に依頼するといいよ」と言われてから4年が経った20歳のとき、そのことをふと思い出し、SNSを通じて連絡をしてみたところ、快く引き受けて下さった。
何というか、繋がりを辿って撮影の機会が生まれて、数年越しの願いが一つ叶ってすごく嬉しかった。

それに、このご時世なので対面で撮影ができること自体すごく嬉しかった。撮影場所はずっと悩んでいたが、最終的には自分が小さい頃からよく連れて行ってもらっていた思入れのある場所ですることにした。
撮影中は自分の幼少期の記憶が思い出され、祭りとか正月の景色とか、そういった映像がサーっと頭の中を流れていった。

あれだけ外に出ると言って島根から県外の大学へ進学した私なのに、島根でこうして楽しく撮影が出来るとは夢にも思っていなかった。

2.インターンを終えたこと(4月)
約1ヶ月半の長期期間だったが、自分が課題にしていたことを少しずつ解決していけた時間になったと思う。
仕事を通して、自分は人前に出ることが苦手だ、ということはよくよく分かったけど、それ以外の長所をどう伸ばすか、得意なことをどのように活かすかという点に気が付けて良かった。

特に印象に残っているのは、インターン先の方から「もう少し人を頼って、甘えてもいいんだよ」という言葉を貰えたことだ。恐らく色んな業務を一緒にさせて頂く中で、私が人を頼ることが苦手であることがバレていたのだと思う。
そんな時、私一人では業務を担えないと感じピークに達したときに初めて人に相談して協力して貰うことができ、頼ることは悪くないと感じた。むしろ、頼って一緒にしてくれる人がいるときに自分は心から楽しいと思っていて、その場に安心を覚えていた。
自分が作成した企画やイメージを相手に伝えることはすごく難しいことで、指示を出したり場を回したりすることは大変だった。だけど、頼られた相手は私が想像しているほど負担に感じていてはなく、むしろ頼られて嬉しいと思ってくれているのだと相手から教えてもらった。
できるなら、これからも少しずつ人に頼ったり甘えられたりできる自分を少しずつ見せていきたい。

3.地域活動が3年目に入ったこと
大学1年生の頃に書いたnoteで、オンラインで地元の地域活動に携わっていると綴っていた。
気が付けばそういった活動を続けて今年で3年目に入り、ひとりでジーンと来ていた。

始めたばかりの頃は自分たちが一番年下で、先輩たちや社会人の方に教えて貰うことが多かった。刺激をもらったり、自分の出来ない部分、上手くいかない部分に目を向けたりしてしまいがちだった。
だけど、最近ふと周りを見てみると、新しい後輩が出来ていたり、自分が教えたりする立場になっていた。
これ、一緒にやってみない?と声をかけて頂く機会も増え、続けてきて良かったなぁと思うことが多い半年間だった。

以前、インターンの終了後に受けたインタビューの中で、「辞めたいと思ったりした中で、続けて来たことがすごいですね。」と言って頂けた。

たしかに、オンラインで人と会えないとか、凹むことがあっても自分で自分を慰めないといけないといった2年間の中、何だかんだここまで走って来れたんだなぁと感じた。
過去を振り返れば、ファシリテーションが上手く出来なかったとか、企画しても実行できない自分が好きになれなかったとか、そんな自分の反省点を挙げればきりがない。

そんな私だったが、続けてきたことだけは確かであり、それらが自然と自分の自信になっていると気付いた。

先日、帰省してオフラインでイベントに参加したときに、3年間で初めて自分の親や知り合いに活動している様子を近くで見てもらえた。
これが大変でさ、こういうことが困ってる、これが嬉しかった、あんなことが出来た、と送迎の車内で親に伝えると、「そうか、うんうん」といった具合で終始楽しそうに聞いてくれていて、私はそのことがたまらなく嬉しかった。
これまでは一人暮らし先で一人で振り返っていたことも、誰かと体験を共有することがすごく幸せだと思った。

上半期ランキングはこんな感じになった。自分で作成したのだが、ランキングといっても順位にそこまでの差は無いのだと気付いた。

これを書きながら、誰かに頼ったり甘えたりすることを、未だに難しいと感じている自分がいるのだと自覚した。そしてその気持ちは、相手の気持ちを想像すればするほど膨らんでいく。
しかし、少しずつその壁を壊すことで自分のことを少し好きになれたり、逆に誰かのそんな存在になりたいと思ったりするのだなと感じた。
私は頼り・頼られと捉えるよりも、自分がしたいからそうしているんだと考えた方がしっくりくるかもしれない。
そうして誰かと体験を共有する喜びを、これからも少しずつ重ねてきたい。

残りあと5か月の2022年も、楽しんでいけたらいいなと思う。

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