見出し画像

【展覧会レポ】アレクサンダー・カルダー展 @ 麻布台ヒルズギャラリー

こんにちは、麻布台ヒルズギャラリーで開催中の『アレクサンダー・カルダー展』に行ってきました!

◆公式サイト

東京では約35年ぶりの個展なんだとか!!できたばかりの麻布台ヒルズギャラリーでカルダーの世界をたっぷり堪能できます!!


アレクサンダー・カルダーという人

※撮影はすべて著者によるものです。
※本展は基本的に撮影可能でした。

・アレクサンダー・カルダー:1898-1976
・アメリカの画家
・モビールを発明
 →立体作品に四次元的な時間の要素を加える
 →1931年頃、デュシャンが命名
  (フランス語で、動き、動因の意味。)

★モチーフ:動物、球体

モビールの発明で有名なカルダーは、工業素材を応用した彫刻を作成した先駆的アーティストです。空気などで動くモビールの構造で、物体が空間に働きかける方法を変革しました。

ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグの学生だったカルダーは、セントラルパークの動物園で動物たちをよくスケッチをしていたそう。どこか生物に見える彼の作品のモチーフには、その頃から受け継がれる動物たちの姿があるのかもしれませんね。

かなり迫力のある展示はぜひ、現物を体感してほしいです!


1930年にパリのモンドリアンを訪れ、彼は以下の言葉を残しています。

「どこに作品があるのかと思うほど、すべてが作品でした。」

アレクサンダー・カルダー

モンドリアンの抽象表現に影響を受け、非具象的:作者の直感で創出された作品群を製作するようになります。こうした過程で1930年代にモビールが発明されたのですね。

平面的な絵画+モビールの作品

彼は絵画作品も多く残していました。あまりそのイメージがなかったのでこの展覧会で知ることができ新鮮でした!絵画作品は、個人的に同年代のミロの作風を想起させる。影響されたのか?したのか?もっと深堀りしてみたいですね。

絵画とモビールを組み合わせたり、晩年は、内外の公共スペース用にスタンディング・モビールという巨大なモニュメントを制作したり、彼の想造の世界を満喫できる展覧会でした。


モビールによって生まれる影が好きです

動物のかたちから、モンドリアンの抽象表現に影響を受けモビール発明に至ったのだとすれば、それらは生物なのでしょうか?カルダーの頭の中にある直感で造形されたものがモビールへと繋がっていったのか、そんなこもを考えながら展示を楽しんでみてはいかがでしょうか。

展覧会は、麻布台ヒルズギャラリーで9月6日まで開催中です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


※執筆にあたり解説パネルやチラシ、公式サイトなどを引用、参照しています。

※記載の考察や感想は個人によるものです。あらかじめご容赦ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?