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【ヲタ活記録】第1話「君と僕」

■はじめに■

 このnoteは、私the whipのヲタ活(アイドルやシンガーソングライター、タレントなどを応援する行為の総称)の記録です。シリーズ化もしていくべく話数をつけております。
 アイドルのライブレポが多いかと思います。適宜リンクも貼っておりますので、ご参照ください。
 また、冒頭で、楽曲のリンクを貼っておりますのでそちら聴きながら読んでいただけますと筆者と同じ気持ちに近づけると思います。

 つたない文章ではございますが、最後まで読んでいただけましたら幸いです。何卒。


■今回のテーマ曲■


■第1話「君と僕」■

 この場所に足を踏み入れたのは、2019年12月23日以来だった。あれから2年。時の流れは恐ろしいほどに早く、それでいて遅かった。
 
 あの頃はまだTSUTAYA O-EASTだった会場の前に立ち、入場番号が呼ばれるのを待っていた。いつしかこの場所はSpotify O-EASTになっていたらしい。アイドルの対バンライブに来るのは半年ぶりくらいで、そんなに大型のライブではないけれど、毎年夏に開催されるTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)へ行くような気分を彷彿させてくれた。

 このO-EASTは私のヲタく史を語る上では避けては通れない重要な会場の一つだ。そう、2019年のあの日、ここで私はヲタくとして一つの時代を終えた。当時応援していたPimm’sというグループの推し:郡司英里沙さんが卒業した日。それまで長いことヲタくをやっていたけれど、彼女に出逢い、私にヲタくでいたことの意味を教えてくれた。その後コロナという未曾有の事態に社会が陥ったこともあり、私は実質この日を境にヲタ活を縮小していくことになったのだった。

 今更ヲタくを辞めようとは思わないし、無理なこともわかっている。私がアイドルという文化に心底惚れ込んでいるのは、推しの可愛さももちろんだが、ライブパフォーマンスや楽曲を体感できることにつきる。だから、他の人がロックフェスに行ったり、EDMの音楽祭に行くのと同じように私はアイドルや元アイドルのライブに足を運びたいと感じている。それに、もはやヲタくでいることは私の大切なアイデンティティーの一つなのだ。

 それでも、あの日を境に、当時応援していたグループの解散も相次ぎ、私のモチベーションは完全に下がっていたのは事実だ。
 唯一、2019年年末に出逢ったグループ『群青の世界』が今も通っているアイドル現場(以下現場)だ。今回参加した対バンのMARQEE祭にももちろん群青の世界は出演している。それ以外にも、Pimm’sや元々応援していたアイドルグループの元メンバーが新しく所属したグループも多数出演していたこともあり、久しぶりに中規模なこのアイドル対バンへ足を運ぶことを決めたのだった。

(参照元:http://www.marquee-mag.com/newevent.html

↑MARQEE祭の出演者と当日のタイムテーブル。

 私はライブ中は激しく感情移入するタイプで、振りコピやリズムに身体をのせている。泣くこともよくある(笑)。今は発声できないが、声を出して良い頃は毎回声をガラガラにするほど叫んでいた。。。
 久しぶりの対バンだったこともあり、そしてあの頃より歳を重ねたこともあり、騒ぎ疲れて帰宅後は風呂に浸かって爆睡をしてしまった。。。 

 先にも述べたが、今回の対バンではいくつか観たいグループがあった。群青の世界、Pimm’sの他に、以前に通っていた『monogatari(旧 原宿物語)』のメンバーだった恋星はるかさんが所属する『のんふぃく!』というグループを観ることも今回の目的だった。ライブのタイムテーブルに沿って、以下トピックスごとに当日のハイライトを振り返ってみたい。

当日のハイライト

【未来シルエット】

 私がアイドルグループにハマるきっかけは楽曲(ライブ)だ。群青の世界にハマるきっかけとなった楽曲はこの「未来シルエット」だった。最近ではこの楽曲をあまり歌わなくなってしまったのか、今年に入ってまだ一度も聴けていなかった。私がほぼ月イチでしか現場に通っていないことも要因ではあると思うが・・・。そんな「未来シルエット」をこのO-EASTで聴けたことが最高にエモかった。いやエバかった(エモくて良い意味でヤバいの略)。いつか群青の世界がこの場所でワンマンをやった時に聴けたらな、そんな未来シルエットを妄想していた。その他のセットリストも素晴らしかった。やはり群青の世界のライブが今の僕を一番癒やしてくれると再実感した。

〈当日のセットリスト〉

  • 僕等のスーパーノヴァ

  • 夢を語って生きていくの

  • カルミア

  • 未来シルエット


【2019年12月23日への錯覚】

 次はPimm’sのライブ。最近ではほとんど現場に行かなくなってしまったけれど、このグループにハマるきっかけになった「うりゃおい」を聴けたり、当時ずっと聴きたかったのになかなか歌ってくれなかった「99.9」を聴けたり、それだけで大満足なセトリだった。

 けれど、それだけじゃなった・・・。

 当時、僕がPimm’sに通い始めた頃、「kimi to boku」という楽曲がリリースされた。僕にとってこの曲は本当に大切な楽曲で2019年のヲタ活を通して聴いていたテーマソングであり、郡司英里沙さんとの絆を感じる一曲でもあった。そして12月23日にこの地で聴いた最後の楽曲でもあった。一種のエンディング。メンバーは違えど、この地でまたこの曲を聴けたことに僕は涙を流さずにいられなかった。悔やんだり、悲しい気持ちになった訳ではない。ただ、嬉しかった。今もこうして僕の大切な曲を時がたっても歌ってくれていることに感動したのだろう。これからもPimm’sの大切な楽曲であってほしいとも思った。


【再会】

撮影:whip

 monogatariに通っていた頃、よくチェキを撮ったメンバーがまたアイドルとして復活したらしい。そんな噂を聞いてから1年くらいが過ぎた。彼女は「恋星はるか」として現在活動している。当時は「はるる」と読んでいた。今はのんふぃく!「はるちゃん」らしい。 ステージでのんふぃく!としてパフォーマンスする彼女はとても楽しそうで、嬉しくなった。応援したい気持ちになった。そして約2年ぶりに彼女に会いに行こうと思った。 アイドルの対バンでは並行して特典会(チェキを撮ってお話ししたりすること)が行われる。それに赴くのも久しぶりだった。チェキの最後尾に並び、最後尾であることのプレートを持ちながら、どんな風に話そうかを必死に考えた。そうこうしているうちに本人とご対面。


恋星はるかさん「!?!?え!?え~!?!?!?!?」

と言いながら壁に崩れていく。その姿だけで僕は嬉しかった。覚えていてくれたし、少なくとも再会できたことを快く思ってくれていそうだったから。

恋星はるかさん「ほいっぷだよね?何してたのよ~。今どこ通ってるの?」

まるで旧友のように話してくれる彼女の言葉に感動した。本当に、再会だった。新規無料チェキだったためそんなに長くも話せなかった。このグループで聴きたいと思っていた楽曲も聴けなかったので、ちょうど来月開催の無銭ワンマンに次は足を運んでみようと思う。とにかく、私にとってのはるるに再会できたことが本当に嬉しかった。覚えていてくれて、本当にありがとう。


 ざっくりとしてはいるが、今回の対バンを通してのハイライトはこんな感じだ。他にもたくさんのグループで、懐かしい楽曲や新しい楽曲と出逢い、ライブを存分に楽しめたと感じている。

 そして、最後に、群青の世界で必ずチェキを撮りに行く推し:一宮ゆいさんとの特典会についても触れておきたいと思う。
 正直、私にはもう推しはいない。応援していたり、ファンだったりするメンバーはいるけれど、推しはいない。それは、そこまで肩入れしてしまうと失うものが大きいから。でも、群青の世界は、私が辛いという時にいつもその存在と楽曲で救ってくれた。そして、中でも一宮ゆいさんはいつも寄り添ってくれている、そんな気持ちがしていた。可愛くて、マイペースで、きっととても努力家なところが大好きだけど、どこか自分自身を重ねて応援したくなる面を彼女は持っている気がしてならない。昨年はいろいろあったけれど、無事に雪解けして本当の意味でヲタくとアイドルとして素敵な関係を築けているメンバーなんじゃないかと本心で感じている。
 そして、今回の特典会で彼女の言葉でそれに近いことを言ってくれたことが素直に嬉しかった。

一宮ゆいさん「whipがさ、推しとかそういうのじゃないけど一番想ってる、みたいなツイートしてくれてたの本当に嬉しかった。ありがとう。」

 アイドルとヲタくの会話なんて業務的だ。お金が発生しているものだから。そんなことを言われることもある。確かにそれはそうかもしれないね。でも、結局は人と人。特に地下と呼ばれるコミュニケーションが取れるアイドルの皆さんとは、言葉や態度、そしてツイートなどがとても意味を持ってくる。日々そう感じている。


 私にとってこの対バンは、あの日からのアフターワールドだった。これからも適度にアイドルヲタくを続けていくなかで、たまにはこうした対バンに足を運んでいきたいと感じた。過去への懐古は、新しい自分の発見に繋がる。一つの対バンライブで、様々な感情や想いが動いた1日だった。こうした気持ちもあるから、ヲタくはやめられないんだよなぁ。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
また、次の現場でお会いしましょう。

the whip

※本記事は、筆者の体験を元に主観で執筆したものとなります。あらかじめご了承ください。何卒。



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