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【展覧会レポ】クールベと海

こんにちは。

先日、パナソニック汐留美術館で開催している「クールベと海」展に行ってきました。

クールベはフランスを代表する画家です。

本特別展では、クールベとその周辺画家に焦点をあて、主にクールベが描いた海についてを紹介しています。

展覧会は撮影ができなかったため、文書多めです。。。

展覧会は、クールベが育ったフランスのオルナン地方で彼が描いた大自然の風景画から始まり、生き生きとした動物画など、初期の彼が残した多くの作品を同時代の画家の作品と共に紹介しています。

クールベといえば、風景画よりも、『オルナンの埋葬』や『画家のアトリエ』といった写実的な細かい描写の印象でしたが、大きく生き生きとした大自然、動物を描いていたことをはじめて知りました。

また、当時のフランスでは、イギリスから流行した海水浴の影響もあり、ビーチの絵画も増えてきました。その中から、今まであまり主題とはなってこなかった「海」そのものを多くの画家が描いてきたのです。

中でもクールベは、「波」にフォーカスし、幾度となくその姿を描きました。展示会終盤では、そんな彼の「波」に対する執着を垣間見れると思います。

同日に、コンスタブル展を観てきたので、コンスタブルが描いたイギリス風景に後続する時代で、その影響も受けつつ、フランスに舞台を変えた風景画の歴史を知ることもできました。コンスタブルの制作による版画の話も出てきます。ぜひ合わせて観賞をおすすめしたいです。

また、公式図録はとてもおすすめです!
単なる図録としてではなく、テキストブックのように様々な解説や地図などの記載があり、理解を深めることができます。

展覧会ラストにはフォトスポットもあります!

キャッチコピーにもあるように、クールベが初めて海を見た時の衝撃とそこから生まれた「波」への執着、ぜひ美術館で体験してみてください。

↓公式サイト↓
https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/21/210410/


展示会は6/13まで開催予定です。

※展示パネル等を参照しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


Wup

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