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2015年1月 CICADA / BED ROOM

 このバンドを知ったのは、僕が愛して止まないシンガーの「仮谷せいら」さんがSoundCloudでカヴァーをしていた「夜明けの街」という曲で、良い曲だなーと思ったので色々と調べてみたら、2015年2月にアルバム出すじゃねーの!ってな訳でこちらで紹介。ご紹介するには時期尚早ではありますが、良いものは早く知った方が良いという事でご了承ください。

 まず、このCICADA(シケイダ)というバンド、2012年結成と割と若いバンドですが、楽曲から滲み出るベテラン並みの落ち着きと、洗練されたひとつひとつの音は息を飲むものがあります。音はミニマル/エレクトロニカ寄りではありますが、それもあってボーカルの城戸さんの哀愁とセクシーさを帯びた歌声が非常に良く際立っています。私みたいな、多感な頃にACO「悦びに咲く花」とかにやられた世代にはもうたまらんのではないでしょうか。決して派手な事はせずに、必要最低限の音数で楽曲の輪郭を作っていくピアノ(Key)や、タイトなドラム、など本当にびっくりするくらい洗練されたバンドです。

 ここ最近の若い世代は手数が多くて、奇をてらい気味なバンドが多い中で(それが若い人達の良さでもあるのは事実なのだけれど)こういうバンドが出てくると、もう思わず「ありがとうございます」と感謝したくなるくらいです。

 THE MANZAIで博多華丸・大吉の落ち着いた漫才が、若手のスピード漫才に勝利した事もありますし、2015年はちょっと落ち着いていきましょうよ、というノリに音楽シーンもなっていくんじゃないかな、と思ってます。とにかくこのCICADAの新譜は2015年を賑わしてくれるはず。

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