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夢日記 0201 佐伯のデヴィッド・リンチ

 夢にデヴィッド・リンチが出てきた。
 彼は最近、佐伯に移住してきていて、古屋をアトリエにして絵を描いていた。大分県の少子化と人口減少の問題もあったのかもしれない。僕はそのアトリエに訪ねて行った。そこで僕は無口な彼と真剣に話していた。本当は「ツインピークス」について話したかったのだが、話題は漁村について、漁村のあり方について、形而上学的な話をしていたようだ。

 しばらくして、佐伯の港の殺風景な魚市場で若者たちが映画を撮影しているところに、彼はパリッとしたスーツ姿で現れた。そして自分の8mmカメラを取り出し撮影を始めた。デヴィッドの恋人らしきおんなの人が数字の(8)とか(5)とか(3)とかを書いたスケッチブックを持たされて、奇声をあげている。8mmカメラはその様子をずっと撮っている。若者たちはそのスケッチブックを持った女優の存在に圧倒されて撮影が中断したままだ。海が素晴らしく透明で、港から見下ろす海面に緑色の海亀の姿も確認できた。

 シーンが変わって、真冬のプールサイドでデヴィッド・リンチ監督と僕は酒を飲んでいた。たいした話はしてなかったように思う。いきなり彼はズブズブと冷たいプールのなかに入って行った。しばらく出て来ないから僕は心配になってプールを覗き込んだら彼は誰かと話をしていた。ようやく出てきたときには、あの自慢のリーゼントのような象徴的なヘアースタイルの髪がペタッと頭にはりついて、ことさらに無表情だった。さすがは、デヴィッド・リンチだなーと、僕は感心して見ていた。

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