1/16日記「スマホがねぇや」

今日は友人と飲みに行き、終電くらいで最寄駅に到着。

駅の改札を出て少し進んだところで
向かいから酔っぱらいおじさん2人が歩いてきた。

「うわ、しもちゃん!俺スマホがねぇや!」
「え!かっちゃんマジか!俺もスマホがねぇや笑」

立ち止まっておじさん2人で笑いながら体中のポケットを探す。

かっちゃん「待って、俺財布もねぇや笑」
しもちゃん「俺も財布ねぇや!笑」
かっちゃん「上着のポケットに入ってるはず…上着もねぇや!」
しもちゃん「さすがに上着は、、ねぇや!笑」
かっちゃん「最後の店に…場所覚えてねぇや!!笑」
しもちゃん「おい!そこの満島真之介似!俺たちがどこの店に行ってたか知らないか?」

確実に僕のことだ。
僕は満島ひかりの弟、満島真之介に似ている。

僕「知りませんけど、坂の下から歩いてきてたのでそっちじゃないですか?」
かっちゃん「おいおい、嘘だろ。」
しもちゃん「どうした?」
かっちゃん「全然、寒くねぇや」
しもちゃん「…」
かっちゃん「おい、感覚がねぇや」
しもちゃん「…」
かっちゃん「俺、そういえば今朝トラックに轢かれて、、、俺、この世にいねぇや」
しもちゃん「…」
かっちゃん「全て思い出した。しもちゃん最後に美味い酒、ありがとうな」
しもちゃん「かっちゃん…俺も薄々気づいてた。ありがとう、、」

かっちゃんは粒子状になって、空に消えて行った。

しもちゃん「かっちゃんの強い想いによって、最後に神様が飲みに行くこと許してくれたんだろうな。楽しかった!ありがとう!」

かっちゃんの顔がうっすら夜空に大きく映っていた。

しもちゃん「神様大サービスじゃん」
僕「だね」

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