2/5日記「人生初のナイスキャッチ」
ウーバー配達でお弁当屋に取りにいった時、
店員のおばちゃんの手が滑って
商品が落ちそうになった。
僕は反射的に手を伸ばし、
ビニールの持ち手に指を引っ掛けて
落下を防いだ。
「ナイスキャッチー!」
とおばちゃんは大声で叫んだ。
僕も高揚していたが、
おばちゃんのテンションに負けて少し冷静になっていた。
「ナイスキャーッチ」じゃなくて
「ナイスキャッチー」って言っていたのが
おばちゃんをよりおばちゃんたらしめていたように感じる。
続けておばちゃんは
「ナイスキャッチって人生で初めて言ったかも!」
とまた喜んでいた。
「僕もナイスキャッチって人生で初めて言われたかもしれないです!」
僕がそう言うと
おばちゃんは体が触れるギリギリまで近づいて
小さく跳ねながら両手をお腹あたりに、
小さくて数の多いハイタッチ?をしてきた。
僕も動きを合わせて喜んだのだが、
終わり方が分からずに
変な感じになってお互い距離をとった。
数時間後同じ弁当屋に取りに来た時、
おばちゃんはまだちょっと変な感じを出していた。
女やなあと思った。
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