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新人コンサルタントの備忘録:文章を読む力

現代社会は、消費者として生活する分には「文章」をほぼ読まなくても生きていける。
写真・イラスト・動画・モーション等々、自分が子供の頃と比べてますます一定の分量のある文章を読まずに生活できるようになってきた。
なぜならそのほうが消費者はサービスを使うのに頭を使わず、感覚で使うことができるから。

一部の例外は、法律や権利関係の書類。サービスを使ったり契約する前の承諾書に長々と書かれているが、あんなもの読む人はまずいない。それで取り決めが交わされたと言ってしまえるのだから、法曹関係は性格が悪い。

ただしいざ社会人になると、どうしても文章を読まなければならないと分かってくる(別にコンサルだからというわけではない)。

  • いろんな業界や思考方法を勉強するために、本を読む必要がある

  • 社会のトレンドや最新の論説を知るためにビジネスニュースを読む必要がある

  • 新しい案件にアサインされたとき、キャッチアップのために短期間で大量の過去資料を読む必要がある

  • 提案書を書くためにネットに転がる論拠を理解して引っ張ってくる必要がある

上記のようなシーンに見舞われて初めて、自分の「文章を読む力」が衰えていることに気づく。

全文通して読むと自分の望んでいない論調だったりするのに、長文の中から自分にとって都合のいい一文だけ引っ張ってくるようになると、自分も終わったと感じる。

大学でまじめに研究生活をしていない限り、長文を読む機会が格段に減る。しばらくは読めても、すぐに読解力のスタミナが切れる。

そうならないように、定期的に落ち着いた時間を取って長文を読む練習は持ったほうが良い。

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