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最近読んだぽむ―金田一耕助シリーズ②

※※※△!!!ネタバレ容赦ねぇです。

▽悪魔の寵児 1月31日 読了
・性的でグロいらしくて、そういう話にセクシーみを感じたので割と早い段階でこれ読みたいなぁと思っていたけれども近くの一戸建ての本屋にはなくて田舎にある某イ〇ンで買いました。
・視点的な主人公が金田一ではなくてオリジナル主人公なんですよね。
・早苗さんのイメージは作中の後半でも個人的には可愛らしいと思ったのはもしかしたらネタバレ済みで読んだからかも知れない。
・割りと短編チックなのであっさり終わる感じでいて、この男…みたいなちょっとムカつく感が残る。
・ラストの風間さんは割りと数十年後、もしくは十数年後レベルでフラグ臭い。カエルの子はカエルの子理論でいうと。何故なら犯人は…


▽白と黒 2月4日 読了
・わたくし的には金田一シリーズで一番面白かったです。
・舞台は集合住宅で時代は昭和なんですけれどもわたくしのイメージだと結構近代的なイメージです。
・根津伍市というキャラクターがちょっと浮いているというか、地に足ついていないキャラクターというか、ミステリアスで目が離せないしわたくし的には推せました。サスペンスよりもヒューマンドラマを楽しむという感じの作品。根津伍市、場合によっては主人公張れたような、でも脇役だからこそ映えるような、今風にいうとエモい、きちんというと感慨深いキャラクターでした。わたくしの印象でいうとドストエフスキー作品のイワンとかラスコーリニコフとかスタヴローギンとか好きだと好きかも知れない。でも多分一番それっぽいのはキリーロフ。優しいニヒリスト。あと元嫁がめちゃくちゃ美人。そしてちょっとセクシー♥を思わせる描写なんかあったりして。ナニしてたんすか!?
・ラスト多分なんとなく助かってるんだろうけれども、職務怠慢みたいな描写があってカラスのおかげみたいなところある。


▽本陣殺人事件 2月11日 読了
・「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」など本陣殺人事件以外にも収録してあります。「車井戸はなぜ軋る」のほうは犬神家の一族の前身というかモデルになった話なのかな?
・ネタバレや感想なんかではネタ的に「結婚相手が処女じゃないから殺した」みたいなことになっているのですが、厳密には前の男がいることで強請りに来られたら周りにバレて恥だから…だったような気がする。
・犯人もしかして強迫性障害の傾向ないすか…?と思ったりした。
・過激派ネコちゃん大好き勢力の人は「黒猫亭事件」は読まないほうがいいかも分からんね。
・「車井戸はなぜ軋る」は想像すると結構ビジュアル怖いことになるな。


▽獄門島 2月18日 読了
・金田一耕介が唯一色恋を見せたという相手が登場するらしいのですが、わたくしとしてそこまで惹かれる描写や色恋っぽいものは感じられませんでしたので金田一耕介ガチ恋相手にも読めるんじゃないかな…と思いました。
・鵜飼さんとかいう美青年が出てくるのでちょっとドキっとしますね。
・ホモソーシャル(男性社会間の強い結びつき)というか、同調圧力ではないですけれども、しかしなんというか呪いティックというか犯人のほうに同情してしまうところがあった。被害者のほうには感情移入するだけの描写がないというか、書き込みが足りないとかそういう悪い意味ではなく、飽くまで犯人のキャラクターのほうが濃いというか。少し遠目で見ていた子が死んじゃった~みたいな感じのイメージ。だから犯人たちのほうがキャラクターとしての印象強い分、被害者よりも犯人に同情しちゃう感じ。