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#76 自分をどこに置くか【書評】転職の思考法

◾️はじめに


第1週目は人。天才を殺す凡人、の著者でもある北野さん。
こちらが先に話題になりましたね。


◾️要約


人間には二種類いて、やることを重視する人と状態を重視する人がいる。ほとんどの人が状態を重視する人。まずは現状の仕事のライフサイクルを意識し、自分のマーケットバリューを評価し、市場を客観視する。その上で望むべき状態に持っていくよう行動することが重要。

◾️感想


どきっとする刺激的なタイトル。
ただ転職をするからこう考える、のではなく常にこれは考えておくべきこと。
自分の市場の成長性、ポータブルスキル。
こういう環境に身を置きたい、それはなぜ?
そういったことを常に考えていくことが大切。別にこれ読んだからって転職したいわけじゃないよ。


◾️要約(詳細)


◆一章 仕事の寿命が切れる前に、伸びる市場に身を晒せ 一生食えるを確保する4つのステップ
⇨仕事のライフサイクルを意識し、自分のマーケットバリューに照らして、伸びる市場に合わせることが伸びていくために必要。

 Step1. 自分のマーケットバリューを測る
  ⇨客観的に自分の価値を測ることが大切。技術資産、人的資産、業界の生産性から測られる。

 Step 2 今の仕事の寿命を知る
  ⇨仕事にはライフサイクルがあり、今必要なものでもずっと必要かどうか、わからない。これは有史以来、変わらない。

 Step 3 強みが死ぬ前に、伸びる市場にピボットする
  ⇨伸びる市場を見極め、動いていく。伸びる市場は競合も多い。

 Step 4 伸びる市場の中から、ベストな会社を見極める
  ⇨マーケットバリューのほか、働きやすさ、活躍の可能性についても考えること。ベンチャーでも転職のチャネルでも見極め方はある。

※何気なく今の会社にいて、このままずっとここで勤めて、何か問題あるのかな、と思っちゃうけど、それはいつまでも続かないかもしれない。

◆二章 転職は悪は、努力を放棄した者の言い訳にすぎない 組織の論理が人の心を殺すとき
⇨ここは物語チックで特筆事項なし

◆三章 あなたがいなくなっても確実に会社は回る 残される社員、ついてくるパートナーとどう向き合うか
⇨パートナーにはロジック、共感、信頼、が大切。

※仕事より大切なもの、仕事が変わっても変わらないものってあるよね、それを見ないなんて、嘘。

◆四章 仕事はいつから楽しくないものになったのだろうか? 心から納得いく仕事を見つけるために必要なこと
⇨人間には二種類いて、ほとんどの人はどういう状態にいるかを重視する。その人にとって、自分と環境の状態が重要。

※どんな状態かを重視する中でやりたいこと、なりたい自分を見つけることだってある。択一ではない。

◾️アクション


自分の市場の成長性、自分の環境を客観視し、どういう環境に身を置くべきかを考える。


◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#北野 唯我

#転職したいわけじゃなくとも

#むしろ終身雇用ではないわけなので

#市場の成長性

#共感が大事

#コンパスオンユアハート

◾️纏わるショートストーリー


「人間は環境に左右されるよね」
「そうだね」
「何かをやり続けるには強い意志より、やり続けることが自然な環境に身を置けるか、そのほうが大きい。」
「そうだね」
「例えば、寮生活しててみんな早起き、夜は電気が切れる、とかだとその生活をせざるを得ないじゃん」
「意志にかかわらずね。また逃げ出す人もいるだろうけど」
「そう。そんな中で自分だけ強い意志で遅く、怠惰な生活を送ろう、としても結構難しい。いいか悪いかではなく」
「そうだね」
「だから何かを続けるなら、それをするのが当たり前の環境をどう作れるか、だと思う」
「なるほど」
「子供の面倒を父親も見る、家事をするのが父親、が当たり前の中で育てば、その子もきっと家事をするでしょ」
「ふーむ」
「環境という意味だと育ってきた環境がもちろん影響大きいよね」
「〜♪好き嫌いは否めない〜、だね」
「ちょっと違うけど。まあそんな感じ。そしてその環境を作り上げることが何より大切」
「そこにこそ時間や労力、お金をかけるべき、と」
「そう」


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