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#108 成功するまで考える、成功するまでやる【書評】わがセブン秘録

◾️はじめに

第3週は企業・起業家系。
日本を代表する流通系企業、セブン&iHDのトップでいらっしゃいました鈴木さんの本です。

◾️要約

自分たちはどうあるべきかを描き、向き合うお客様の立場で共感できるものを考え抜くと新しい価値がみえてくる。そこへ向かうことが挑戦。
お客様のために、ではなくお客様の立場で物事を考え、未来を起点に考えること、手段と目的を明確に分けて、成功するまで挑戦していけば成功できる。

◾️感想

大御所中の大御所さん。
その人も何かやろうとグループに入ったのではなく行き当たりばったりでやってきた結果がこのポジション。
ということに驚き。
ただマインドセットは凄い。
与えられたところでやり続ける。
無数の反対の声を押し切る。
成功するまでやる。
かなり難しいこと。

◾️要約(詳細)

◆第1章 懸命に行き当たりばったりに生きてきた
何か計画的にやってきたわけではない。行く先で必死にやってきて今がある。
失敗はつきもの。そこで頑張ることが大切。ヨーカ堂へ転職したときも約束は反故にされたが腐らなかった。

※希代の経営者もその途中でマインドを変えてきたんだなー。

◆第2章 無から有を生むためには跳ぶ発想を鍛える
未来にこうであったらいいなから発想する。
トーハンでの新刊ニュース、セブンイレブン、セブン銀行など当初は大反対にあった。
過去の延長線上で考える人たちから。
だが変化し続けなければ市場から取り残される。
未来を起点に考えることで人間の本来的な生き方に立ち返り、成功をおさめることが可能となる。

※どうやってこれらのアイデアを出していったんだろう。。。

◆第3章 できない理由をあげるより実現する方法を考えよう
失敗してはならないとするとやることが均質化してしまい、挑戦しなくなる。
失敗してもいい、くらいに任せることで店長は伸び伸びやれる。
できない理由はあげても仕方ない。
やれる方法を探して進んでいくことが大切。
費用がないならその前提の無料提供から見直せばいい。

※やれる方法を見つけるまで粘り強く、使命感をもってやり続けることが大事。

◆第4章 仕事の分母には売り手ではなく常にお客様を置くと真実が見える
相手の立場で考えるとだいたいうまくいく。
お客様のために、は売り手都合。
お客様の立場で考える、が正解。
その考えが金の麺の出荷停止や東日本大震災のスピード復興につながっている。
自分の都合でなく、相手の都合を考えることが大切。

※お客様のために、とお客様の立場で、の違いは大きく、また気づけないことが多い。

◆第5章 判断の尺度をお客様に合わせれば迷わず一秒で決断できる
お客様はプロセスを見ず、おいしいかどうかで判断する。
そこは自分の尺度ではなく、お客様の尺度で考えるべき。
人事評価にはまあまあを排除。
そればっかりになるから。
何かにしがみつくと本当の力は出せないので会社と仕事を切り分け、正しいと思うことに挑戦し続けるべし。

※尺度をお客様に合わせる、簡単なようで難しい。

◆第6章 物事の本質を見抜けば仕事はうまくいく
物事の本質を見抜き、手段と目的を混同しない。
何のためにやることかをブラさず、フィードバックし、挑戦し続ければ失敗は成功になる。
常にお客様の考えは変わるのでそれに対応し続けることが大切。

※成功するまでやるってことですね。

◾️アクション

お客様の立場で、常に考える。
これはお客様のため、というズレた大義名分になっていないかを確認する。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ


#鈴木  敏文
#勝見  明
#セブン銀行
#トーハンの新刊を本にして販売
#判断の軸を持とう

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