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#60 志、高く【書評】岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた

◾️はじめに


第3週は企業、経営者ということで今回は任天堂、社長だった岩田さん。ほぼ日からの出版です。


◾️要約

人間に興味を持ち、コンピューターを理解し、
人々をハッピーにさせるために
合理的に考え仮説検証を繰り返した人。

いい父親であり自分でも言っちゃう。
組織やグループに名前をつけ自律的に行動させるようにするのが上手い。
謙虚、どこか弟気質、皆のやる気を損ねず、盛り上げる存在。

それが岩田さん。

◾️感想

こういう言葉を話されていました、と言うのをまとめた本です。
読んでてワクワクする。そういう言葉遣いに溢れています。
こういう人の元で働きたい。
それは辛いことでもある、そりゃそうさ。けどその先にある喜びのためには必要なことだと思う。
辛いことも辛いと思わないかも。
だって面白さを見出すことができるから。

◾️要約(詳細)

◆第一章 岩田さんが社長になるまで

・原点
自分の作ったものが皆に喜んでもらえることが嬉しい。その対象が隣の子からたくさんの人になった。
・経緯
コンピュータ好きが集まる場からHAL研究所へ。
そこで開発部長から社長になった。
そこで逃げずに働いた。辛い経験の中で色々学んだ。
・経営
組織の強みを活かし、弱い部分を出させないようにする、それが経営。

※苦しい時を乗り越えた人は強さがありますよね。

◆第二章 岩田さんのリーダーシップ

自分たちが得意なことを見極め、それ以外をいかにしなくて済むかを考えること。
対処する時間も人も限りがあるのでボトルネックを捉える。これはコンピュータと同じ。

仕事とは面白くないことだらけだけど面白さを見つけることの面白さに目覚めるとほとんど何でも面白い。この別れ道は大きい。

※何事も好きなことに置き換えて捉えると理解が進み、展開ができるようになる。ポイントは一歩引いて捉えることができるか。

◆第三章 岩田さんの個性
物事の背景を知りたい、自分がこうだと仮説を立てて検証することを繰り返して世の中の変化に早く気づく。
コミュニケーションにおいて相手の理解と共感が得られないのは自分の伝え方のせい。
コンピュータと同じで、うまくやらないと動かない。
合理的に動きたい。やらなきゃいけないことで自分がやるべきことだと考えれば覚悟は決まる。あとは優先順位つけてやるだけ。

※自分への厳しさが伺えます。うまくいかないのは自分のせい。

◆第四章 岩田さんが信じる人
・宮本茂さん。

ともに開発した仲間。機能から考え、本質をつく。
俯瞰の目と細かい目を行き来し、鋭い指摘をする。
けどそこには優しさもあって反発ではなくやられた感がある。


・糸井重里さん。

想いを同じくする同士。人に喜ばれたい。
自分にない視点を持つ人。けどいつもその球を撮るのが嬉しい。

・山内溥さん。

経営を教えてくれた人。いつも投げかけをくれた人。

※尊敬する人や同志となる人の影響は大きい。一人ではできることは限られます。


◆第五章 岩田さんの目指すゲーム
従来の延長線上ではなく、常に新しい人がゲームをしてもらえるために
どういうものを提供すればいいかを考えていた。
みんな初めはライトユーザ。簡単なものとすごいもの両方が必要。
詰め込み過ぎればいいわけではない。
むしろ削ること、制約をかけることでクリエイティブなものになる。
そして一人のすごいアイディアではなく、みんなで議論して不思議とたどり着いたものなので時計を戻しても、きっともう1回同じものを作る。

※ゲームの社会的地位を上げたいという大志が人を惹きつけたのだと思う。社会的意義とも言えます。

◆第六章 岩田さんを語る
宮本さんからすると違うやり方でゲームを作る、お互いに刺激となる、けどそれぞれが認め合う人。
糸井さんからみた岩田さん。ハッピーを増やそうとしていた人、一緒にいて長く話しても気まずくならない人。

※ハッピーって大事ですよね。

◆第七章 岩田さんという人
わからないことを放っておかない。
なんでだろう、こうなんじゃないかを考え続け、皆をハッピーにしてきた人。
こうするといいのに、があればそこにいって大変だけどやり遂げる人。

※ここに他人事という意識は存在しない。全部自分事。

◾️アクション

(岩田さんは組織の強み、何が得意で伸ばすためにどうすればいいかを考えていたので)
自分の強みとそれを活かすために何が必要か考えよう。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#岩田さん

#岩田聡

#but in my heart I am a gamer.

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