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#30 帝国の全て?【書評】amazon 世界最先端の戦略がわかる

◾️はじめに

企業分析の本。アマゾンについて知っておくのはビジネスパーソンとして基本だと思って。


◾️要約

もはやAmazonなしでは生活出来ないのではないか。本や洗剤など必要なものはなんでもある。プライム会員なら早く届くし、映画も見放題。また商品を提供する側にとっても嬉しい限り、面倒なことは全てAmazonにお願いできる。根底にあるのは顧客データとそれを活かせるテクノロジー。これらに下支えされて、この帝国は陰りが見えない。



◾️感想

企業説明の本なので淡々と凄さが描かれています。
こちらでは創業者の思想などはあまりなかった。
それはこちらでhttps://note.com/wtbsome/n/n0fa0ce0c5c7d
今(当時)の視点から切り取るとこうなるってことだと理解してます。

◾️オススメ

Amazonを知りたい人や企業を分析したい人に。


◾️要約(詳細)


◆chapter 1 品揃えが大量で、安いを実現する仕組みとは

 Amazonは出品者にとって魅力的すぎる。在庫管理、発送管理など不要だから(メーカーだったら)ものづくりに特化できる。一方Amazonはその情報を得ることで自社開発に活かせる。これは将来的な敵を作っていることなのだが、それでもやめられないのがAmazonの魅力。

※麻薬のような魅力と表現してたっけ。


◆chapter 2 キャッシュがあるから失敗できる

 利益は僅かでも多額の投資を。投資して新しい仕組みを開発することこそ顧客のため。awsとプライムでこの奇跡のサイクルは好循環する。プライムは月額で膨大なキャッシュが入ることを意味し、これを使い投資を行う。小売が赤字になったとしても株価は折り込み済み。凄まじい。

※赤字だけど将来の価値に対して評価され、株価が下がらないって凄いこと。


◆chapter 3 アマゾンで一番利益をあげているAWS

 まずは利益を少なくスタートさせ、競合に気づかせない。そしてシェアを獲得できる素地を作ったら、規模のメリットを最大限に発揮し顧客への還元を続ける。サーバ⇨データベース⇨ルーター⇨ここ上でなんでも揃う、そうすると客はAmazonなしで何もできなくなる。アプローチは企業も個人も同じ。

※自社で提供するにあたっての不満点を解消してそれを他社へサービス化。いうのは簡単だけどね。


◆chapter 4 アマゾンのプライム会員とは何なのか

 会員になれば何でもできる。音楽、映画、小売の出荷タイミングなど。莫大な資金を持つことは映画やコンテンツの製作会社だという側面も持つ。コンテンツを作り、逆にプライム以外のチャネルに売るなど。

※Amazonは製作会社でもある。もはや企業の定義は不要なんじゃないかな。


◆chapter 5 アマゾンからM&Aを知る

巨大な資金力を活かして欲しいものは買収。拒否すればキチンレース。相手はそこだけ見れば赤字で問題ない相手にまともに勝てるわけない。ダイアパーズ、ザッポス。独自で積み上げたサービスはもはやAmazonの中でどうブランドを守り続けるかを考えたほうが賢明。

※巨大すぎるプラットフォーマーに目をつけられたら逃れる術はない。


◆chapter 6 巨大な倉庫と配送力で物流を制す

倉庫も自動化。物流について、単価に比べて提供されるサービスが高ければこだわりなく外部に委託するし、見合わなければ自前化する方針で一大物流網を築いている。

※考え方の違いですね。商店を揃える市場を作るのか店舗のバックヤード業務も受け入れるやり方にするのか。


◆chapter 7 プラットフォームの主になるには

 より高いシェアを獲得することで競合に打ち勝ち、プラットフォーマーとしてルールを決めれる。今後金融にも展開していくかも。

※強いものがより強く。獅子に鰭。鬼に金棒。


◆chapter 8 アマゾンを底ざさえするのがテクノロジー

 技術へも積極的に投資。amazon go、レコメンド、物流それぞれに最先端のテクノロジーが必要。

※開発には投資をし続けなければならない。終わりはない。


◆chapter 9 アマゾンという組織

 協調は必要とせず、個のアイデアが優先される組織であろうとしている。失敗を繰り替えしてヒットを作ると言う経営方針である。顧客のために必要な仕組みを実践している組織である。

※Amazonのおかげで便利になったなぁと思うこといっぱいありますね。これからも増えていくんだと思います。


◾️アクション

 今以上にどんなサービスがあったら(エンドユーザとして)嬉しいか考えよう。


◾️読みやすさ


★★

◾️ハッシュタグ

#amazon

#ベゾス

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