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#25 ベゾス、天才かっ。天才だ。 【書評】ジェフベゾス 果てなき野望 アマゾンを創った無敵の奇才経営者

◾️はじめに

言わずと知れたGAFA、プラットフォーマー、エブリシングストアのAmazon。その起業からのCEOであるベゾス氏。その人生とはどんなものか。ということで、読んでみた。

◾️要約

ベゾスは常に顧客第一でよりやすく、より簡単に商品を購入できるためにインターネットの力を活用し、できることを探している。ライバルのことを考えず、長期的な視点に立ち、大胆に投資し、失敗から学んで改善していくことでAmazonはエブリシングストアになっている。

◾️感想

Amazonが成功した後にその理由を考えるとベゾスが長期的な考えを持ち、顧客第一主義で取り組んできたから。というようにまとめられるのかもしれないが、
実際はもっと複雑で必死に発生する難題に向き合ってきたからなのだろうと思わされた作品。インターネットの可能性を把握し、実現にこぎつける力があったからこそ、ここまで拡大したのだろう。
随所にビジネスの大家を招き(ジムコリンズなど)弾み車の理論やジョブズの失敗を繰り返さないなど戦略的に立ち振る舞い、成功へ導いている。
また彼の頭の良さが他の幹部を引きつけ、彼と同じ考え方をするようになっていくのだろう。CEOとして赤字が続く中、自分の立ち上げたサービス、考え方を信じ続ける能力が卓越している。


◾️オススメ

夢のある話だと思う。自分の信じた未来にむけて困難を乗り越え、いつしか帝国を築いた。起業家の人や起業を考える人は読んだほうがいいと思う。

◾️要約(詳細)


◆第1部 信念を貫く

 ◆◆第一章 アマゾンは金融工学の会社から生まれた
  ◆◆◆1994 D・E・ショーにいたベゾスは技術とコンピュータを科学的なやり方で金融に活用したいというショーの考え方に刺激を受け、爆発的に普及するインターネットとその可能性について検討し、エブリシングストアの構想を抱いた。そしてその考えを実践しようとする。書籍から始めることにし、独立したのだ。

 ※お師匠さん、のような人がいるとは知らなかった。ただ従属ではなく対等、抜き去るべき存在としての人であるところが、らしい。

 ◆◆第二章 冷たい目を持つ聡明な男
  ◆◆◆ガレージから始め、必死に注文をさばきながら、情熱をかけて優秀な仲間を集めていく。レビュー機能をつけたり、同じような本を読んだ人をグルーピング化し、オススメをするシミラリティーズという機能も加えた。オンライン書店から永続的インターネット企業を世界に先駆けて作ることを目指した。

 ※ちょっとした機能差(シミラリティーズ)が企業の生存競争に効いてくる。

 ◆◆第三章 ベゾスの白昼夢と車内の混乱
  ◆◆◆元々エブリシングストアの考えを持っていたベゾスは音楽やお酒、おもちゃなど扱うものを拡大させていく。クリスマス商戦のための在庫を大量に確保するなど社内は大混乱だった。CEOを変える話も出たが、ベゾス続投となる。

 ※混乱続きでも信念に沿って、長期的に物事を見れる人はCEOを続けるべき。ただとんでもないハートの持ち主でないといけないが。

 ◆◆第四章 宿敵アナリストに打ち勝つ 
  ◆◆◆ドットコムバブルの崩壊の中、インターネットで一番信頼できるカタログを持っているのは自分たちで、それを活用しない手はないという結論を幹部会議で出す。これこそが小さなオンラインショップのプラットフォームとしてAmazonが栄える基となった考え方。2002年1月 四半期決算で初めて黒字化。ここから流れは変わる。 

 ※ここまで黒字が出てないのに企業として継続できるってすごい。価値があると思われるてなきゃ廃業。信頼されることの大切さ。

◆第2部 書店サイトだけでは終わらない

 ◆◆第五章 ロケット少年
  ◆◆◆早熟で意志が強く、驚くほど集中力がありスタートレックの熱心なファンだった。毎年夏休みを共に過ごした祖父に自助の精神と臨機応変の応用力を重んじる価値観や非効率を嫌う価値観を植え付けられる。彼を励まして自信を与え、彼の創造性を伸ばしてあげられた母親の元、育つ。

 ※夏にはじいちゃんの元に行って長期間過ごして成長する。なんかいいなぁ。
  
 ◆◆第六章 混乱続きの物流システム
  ◆◆◆それまでのひどい物流システムの更改により新しいサプライチェーンアルゴリズムは何が注文されるかわからないAmazonでも最適な回答が得られるものとなった。ベゾスはトップとして何も知らないはずなのに信じられないくらいよくわかる。そういう力を持っていると言われるようになった。プライムにつながった価格よりも時間に敏感な人向けのサービスやフルフィルメントバイAmazonを開発した。

 ※見てないようで見てる by the yellow monkey

 ◆◆第七章 テクノロジー企業であって小売企業ではない
  ◆◆◆トイザラスとの法廷での争いにも敗れ側近二人を失い劇的なブレイクスルーが必要だった。新しい技術から何が得られるかを考えるだけでなく、どうすれば他者が色々できるようになるか考えるべきだという考えのもと、プラットフォーマーを目指した。たくさん失敗し、社内は何年もごたついたがAmazonはベゾスがずっとイメージしてきた通りのテクノロジー企業になった。

 ※会社は社会の公器である、公助の考え方に近いのかな。「どうすれば他者が色々できるようになるか考えるべき」深い。

 ◆◆第八章 キンドル誕生
  ◆◆◆世の中で誰もうまくできてない電子書籍の世界を作ろうとした。今や交渉の世界で強い側のAmazon、この力関係で出版業界にデジタル化で挑んでいく。キンドルの価格戦略によりアマゾンとはとても革新的かつ破壊的であり、同時に計算高く冷酷であることが世の中に知られていく。

 ※この辺から”Amazonされる”に繋がっていくんだ。。。

◆第3部 伝道師か、金の亡者か
 ◆◆第九章 グーグル、アップルと並ぶ会社になる
  ◆◆◆プライムが弾み車のエンジンになり、資産の活用度が高まり、利益は目に見えて増えた。ザッポス買収などを通じて様々な教訓を学び電子商取引で急成長する企業との交渉で活用していく。大手出版社との争いでAmazonはGoogleとアップルと肩を並べる存在になっていった。

 ※自分のサービスの弾み車、上のステージに上げてくれるkeyを探そう。その種をたくさんつくろう。

 ◆◆第十章 ご都合主義
  ◆◆◆Amazonへの視線は好意的なものばかりではなく売上税を逃れる、買収の仕方など批判が増えた。店にとって、商品の価格を守る必要があるがAmazonの販売力は魅力的で麻薬のよう。取引先に逃げられてもエブリシングストアの神聖なる商品棚は3rdパーティーで空にならない。映像も出版もなんでも。

 ※ここにいけば世界中の販路が手に入ります。あなたのそのプロダクトをそこに入れませんか。(売れた場合、数年後は類似品を安くつくられ価値がなくなっていますが。)恐ろしいな。

 ◆◆第十一章 疑問符の王国
  ◆◆◆社員は数字と情熱を武器に、その後、他では他で働けなくなるほど没頭して働く。何十年も先を見てはやく動くことが求められる。ベゾス自身はAmazonのグランドビジョンを実現するため動きをもっと速めようと努力するし、大胆な発明や大きな賭けも小さな賭けもどんどんしていく。

 ※ベゾスという存在が人類にとってもこれからも必要な存在となっていると思う。意味ないけどAmazonがなければこうなっていなかったってこと、たくさんあるような気がする。

◾️アクション

何かをトライしてその失敗から学ぶ。
長期的な視点で見る。
弾み車を探す。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#Amazon

#ジェフ・ベゾス

#果なき野望




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