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#70 情けは人の為ならず 【書評】GIVE and TAKE 「与える人」こそ成功する時代

◾️はじめに

第四週はビジネススキルなど。というわけで物事の捉え方、スタンス。ギブアンドテイクです。



◾️要約

ギバーは緩く繋がり、チームで成果を増大する。苦しい時に助けてもらえる。
ただし、ギバーになるポイントは自己犠牲でなく他社貢献、そして利他主義である。我慢だけすればいいわけではない。
常にギバーでいなくてはならないわけではなく、局面でギバー・テイカー・マッチャーを使い分ければいい。


◾️感想

まさに自分はテイカーだった。
会議で自分と相容れない話をたたきのめそうとしていた。
また批判についても受け入れられず、これはテイカーの習性そのものだった。
誰だってあの人と一緒にいてポジティブになれる、いいアイデア出てくる人がいい、そういう人に私はなりたい。
常にギバーでなくともいいし、テイカーになってる自分にきづくことも大切ってあったし。
「みんなで上に行こう。置いてけぼりにはさせないよ。」
これでいこう。


◾️要約(詳細)

◆PART1 あなたは、まだ「ギブ&テイク」で人生を決めているのか 今「与える人」こそ、幸せな成功者となる

ギバー  与えることに重きを置く人
テイカー もらうことに重きを置く人
マッチャー バランスを取る人
とした時、競争に負けそうなギバーが実は長期的には成功者となる。
分かち合うことが大切と習って、思ってるはずなのにビジネスだと忘れがち。
人の役に立ちながら成功することを目指せるはず。

※ビジネススーツを着ると恩を与え合うことを大半の人が忘れるようです。不思議。

◆PART2 「名刺ファイル」と「フェイスブック」を見直せ ギバーの才能① 緩いつながりという人脈づくり

寛容になろう。弱いつながりの人にギバーとして接して、自分が何を与えれるかを考えて行動していれば本当に困ったときに思いがけない助けを受けることができる。
基本的にテイカーは他者に利益を、マッチャーは他者がテイカーなら仕返しを、他者がギバーなら恩に報いようとする。
なのでリコネクトすること。寛容であることが大切。

※打算的ではなく日頃の行いが結果につながるということ

◆PART3 チームの総力を活かせる人 ギバーの才能② 利益の牌を大きく増やす働き方

みんなでやろう。仕事は一人だとできる範囲が限られている。人から称賛されるものは全てチームで行うモノ。メンバーがテイカーでは自分が、となり、範囲をせばめてしまうため、ギバーでないと大きな成功はできない。
チームのためにギバーがいると心理的安心感がうまれる。新しいことに対してそれを行う人がギバーなら周りが協力する。
クレイジー、シックなくらいでないと驚かない今の世の中ではギバーが必要。ギバーも協力者を集め、大きな新しいことができるという意味でテイカーと同じくらいクリエイティブになれる。

※俺は何もできない、けど俺には仲間がいるよ

◆PART4 荒野でダイヤモンドを見つける法 ギバーの才能③ 可能性を掘り出し、精鋭たちを育てる

人を信じろ。人は誰でも可能性があると信じる。ギバーは粘り強い。また失敗についても真摯に受け止めて前に進めるのがギバー。自分が見られたい姿以外の批評をはねつけるのがテイカー。

※自分がこうありたい、が強くて、それを否定されると受け入れられない、か。共感。

◆PART5 パワーレスの時代が始まった ギバーの才能④ 強いリーダーシップより影響力

さらけ出す。有能であると認められていれば弱さをさらけだすのは上手くいく。プレゼンするときギバーは自分の弱みを表に出すことで信頼を得るだけでなく聞き手と心を通じ合わせる。営業ではギバーは顧客をたぶらかすのではなく相手のことを聞き出すことで顧客の力になろうとする。説得と交渉ではギバーはほかの人のアイデアや視点を心から尊重し、控えめに話し意見を聞くことができる。

※固い話ばかりだと疲れますもんね。雑談枠を設けよう、ってことね。

◆PART6 与える人が気をつけなければならないこと 成功するギバーの強かな行動戦略

与える際は利他主義で。自己犠牲はジリ貧。ここが違う。利他は元気をもらえる。

※自分が全部やってあげます、というのは周りの成長機会を奪っています。

◆PART7 気遣いが報われる人、人に利用されるだけの人 いい人だけでは絶対に成功できない

第一天性がギバーでも第二としてマッチャーを。
成功するギバーは人はみな善人という信念からだが同時に周囲の状況を観察して潜在的なテイカーを割り出す。そうやって上手く立ち振る舞おう。

※観察すること、これが大事

◆PART8 人を動かし、夢を叶えるギブの輪 未来を変える因果応報のルール

人生全ての領域でテイカーマッチャーギバーのどれか一つで対処する人はいない。与えることで行動をかえ信念も変わってくる。助け合いの輪が広がるイメージ。

※ジャンプ的な、前の大会でのライバルが次協力してくれる的な、ちょっと違うかな。あの人前テイカーだったのに!

◆PART9 成功への道を切り拓く人たち 後に続くのは誰だ

もっとも知能の高い交渉者は相手に有利な取引をしていた。知能が高ければ高いほど相手の成功に手を貸す。それこそがギバーである。

※お客様のために、ということを行動に移すとこうなる

◾️アクション

to be a giver!
局面で自分がギバー/テイカー/マッチャーの誰で行くのか考える。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#アダム・グラント
#楠木  健

#ギバー

#テイカー

#マッチャー

#情けは人の為ならず

#借りたものは返そう

#無償

#個人の成功よりチームの成長


◾️纏わるショートストーリー


「話しているとためになることを言ってくれる人や新しい情報を言ってくれる人いるよね」
「うん」
「そういう人と話すのって楽しいよね」
「そうだね」
「ふと思うんだけど、自分はそういう人たちに同じだけ価値を与えるような話しているかなって」
「ん?」
「だってその人たちは色々情報提供してくれているわけじゃない?だから自分もって」
「そうか。そんなことを考えているんだ。ちなみに自分が知識や経験で先んじた人と話すときは?あるでしょそういう時も」
「うん、あるね。そういう時にどう考えているかってこと」
「うん。その時も話しながら、あなたもこれくらいの価値のある話返してねーって思いながらしてる?」
「してないや、そういえば」
「だよね。それでいいんじゃない?」
「もちろんその人の関係性とか立場の違いはあるにせよ、人の時間使ったんだから、とかこれだけ価値のある話をしたんだから、って思ってたら苦しすぎる」
「そうだね」
「世の中って”無償”が大切なんじゃないかな。別の言い方すれば経験価値、つまり交換価値で測れないもの」
「というと?」
「人のために助けになりたい、とか好きだから、っていうことからくる行為こそ大切っていう」
「なるほど」
「昔はこちらの方が大切だったみたいね」
「娘に語る経済学の本、だね」
「おっ、知ってるね。あとは、時間軸と人軸」
「時間軸?」
「うん、見返りっていう意味では誰かが誰かに(情報などを)与えていて、その人から返してもらうことは期待していないと思うんだけど、別のある人からはもらっていたりもする。」
「そうね、自分にとっての先輩は、自分にはアドバイスを与えてくれる存在であるが、その人にとってはさらにその上の先輩から学んでいる」
「うん、なので、時間をずらして考えると、人をずらして考えるとギブアンドテイクが成り立つ」
「なるほど、それは人から受けた恩をその人以外に返していく、そうして継がれていく、っていう考えにも近いね」
「お、なんだ?」
「キングダムの人の本質は、ってやつだね」
「光?ってやつ」
「うん、その受けた恩を別の人に繋いでいくってこと」
「そうして回っていくんだね、世の中は」
「情けは人の為ならず、とは他人のためではなく自分に返ってきますよ、って意味だしね」


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