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池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子_20231019

毎年恒例、安定のIWGP最新刊を読了。

ビンテージウイスキーバブルからスタートし、過度な推し活、強盗団とブレイキングダウンの合わせ技、そして宗教二世と今回もこの1年の世相を反映したネタが満載ですが、どこまで行っても池袋が中心で、渋谷や新宿が少し絡む程度の世界観は安心して読んでいられます。

ラストの宗教二世がテーマの話、親が子に信仰を強制することが「虐待」にあたり、それが時として暴力につながる可能性もあるという認識を世の中に植え付けたという意味では、別に犯行を行った山上某を擁護するつもりはさらさらないのですが、某旧統一教会に絡む宗教二世による元首相暗殺も歴史の評価をうける事件なのではないかと思う次第です。

一方で、その過程であぶり出された、特定宗教と政治の気持ち悪いまでの密着ぶりも、本来であれば徹底的にウミを出し切るべきなのでしょうが、いつものごとく移ろいやすい世論が忘れていくことを待っているかのようで、本当に僕ら日本国民は政治屋に舐められてるんだなぁと痛感する次第です。

ま、そのあたりは世界観が広がってしまうからか、IWGPでは描かれないんですがね。

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