見出し画像

姑獲鳥の夏_20240215

いつだったか、ラジオ番組に出演していたお笑い芸人の人(誰だったかは失念)が、京極夏彦氏の「百鬼夜行シリーズ(京極堂シリーズ)」が面白く、最新刊が17年ぶりに出たのでめっちゃ楽しみにしているという発言をしていたのを聞いて、どんなもんなのか興味をもってシリーズ第一弾を読んでみました。

「姑獲鳥」と書いて「うぶめ」、「産女」とも書きます。
いわゆる妖怪の名前なのですが、中国では「こかくちょう」と呼ばれる鳥で幼児のような鳴き声で他人の子供をさらって自分の子供にする習性があるんだとか。
そんな習性が、日本の妖怪である「ウバメトリ」と結びついて「うぶめ」と呼ぶようになったということだそうです。

舞台は戦後しばらくたった昭和27年、三文文士の関口巽と陰陽師でもある友人の中禅寺秋彦(京極堂)が、雑司ヶ谷の産院の娘が妊娠から20ヶ月経っても出産せず夫は密室から失踪したという噂を調べていくストーリーで、そこはかとなく江戸川乱歩的なおどろおどろしさが漂っています。
結構な長編で説明も多いですが、登場人物のキャラクターがたっていて飽きずに読めますね。

映画化もされたようですが評判はイマイチだったようですので、このまま活字のシリーズを順番に読んでいこうかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?