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【Visa】ランキングでみる米国株最強図解‐2023/03/15

 米国企業の業績・財務などのファンダメンタル指標を、簡単にランキングで比較してみました。難しい財務諸表を読むのは大変なので、ランキングで相対評価して、みなさんにピッタリの投資対象を見つけてください!
 ランキングはS&P500社でまとめ、全体の中の立ち位置は分布図で見える化!

■ 企業概要

 クレジットカード決済の世界最大手。クレジットカードブランド「Visa」で経済圏「VisaNet」を展開。決済手数料で手堅く安定的に稼ぐビジネスモデルのため、長期投資の対象として人気。
 その他、デビットカードやオンライン決済なども幅広く手掛ける。
 
 ここ数年はフィンテック関連のスタートアップの買収に注力。22年3月にスタートアップ「Tink」を19億ドルで買収したことで有名。

 売上の地域別構成は、46%が米国、53%が米国外となっている。米国外の比率が高いため、米利上げによるドル高が逆風となっている。

 一方、脱コロナによる消費や旅行客の増加に伴い、決済取引額は急拡大利上げの影響を打ち消すほどの売上成長が続いている

 競合企業は、マスターカード、アメリカンエクスプレス、ペイパルなど。

■ 値動き分析

 直近5年間の株価は74%増で、S&P500指数や同セクター「ビジネスサービス」よりやや高い。

 21年中ごろから株価の下落が見られますが、これは純利益がこの時期でやや下落したためと思われます。
 それ以降は米利上げの影響でマーケット全体が下落気味ですが、Visaの売上高と純利益は上昇基調に転じているので、株価も追従する可能性が高いです。(詳細は後述)

■ 同セクター時価総額TOP3

■ 収益力・安定性・株価の3本柱でくらべる

 以下のチャートは8つの経営指標(株価材料)をS&P500社平均と比較したものです。
 8つの軸を「収益性」「安定性」「株価」の3つのグループに分類してます。「収益性」は企業の”稼ぐ力”、安定性は”投資の安全性”、そして、「株価」は”実際の株価変動”を測ります。

 レーダーチャートがこんなに完璧な企業は他にないですね!ほぼ全ての軸で平均か平均以上となっていて、唯一低い100/PEの値は、投資家期待の高さの現れとも解釈できます。ここまで安定した企業なので、PEが高くても不思議じゃないです。

 特に純利益の増加と株価の上昇が顕著ですね。純利益の増加ー>株高といった因果関係が見て取れます。

■ 企業の8つの力をランキングでみる

 企業の8つの力、短期収益力・長期収益力・財務安定性・収益効率性・投資家期待・投資積極性・株価6か月・株価5年をランキングでまとめました。
 数字だけみても実際にその企業がどれほどの実力をもっているかイメージが得にくいので、相対的評価がつかみやすい「ランキング」と「ヒストグラム」でファンダメンタル評価を紹介します。

 ランキングのレーダーチャートは、すべての軸で中央値の250位を上回りました。大概の企業はどこか欠点があるものですが、Visaに限っては、非の打ち所がない印象です。

■ 損益計算書 PL

 この売上チャートがVisaの好業績を示しているのは誰が見てもわかります。ただ、このチャートで一番注目してほしいのは、売上が20年3月に下落して以降、グラフの傾きが変わったことです。

 明らかにコロナ前よりもコロナ後の方が売上の成長率が高く、市場が相転換してることがわかります。つまり、コロナを経験し、クレジットカード決済の市場構造が変わったのです。

 例えば、コロナで巣ごもりしていた人が、コロナ後にその反動で旅行をしたり、多額の消費をしたりした事などが要因です。

 この基調はまだ続いているので、このプラス材料が株価再上昇に現れるのは時間の問題だと思われます。

■ キャッシュフロー計算書 CS

 キャッシュフローを見ると、企業にどれ程の営業活動によってお金が入ってきていて(収入)、またそれを基にどれ程、事業への投資を行っているか(支出)がわかります。企業への収入を正の値で表すため、通常、事業投資を行えば投資活動CFは負の値になります。

 このチャートで注目してほしいのは、営業活動CFの増加です。営業活動CFは最終的に企業に入ってくる収入を表しますが、その額がこの10年で5倍近くまで増加しています。

  またここ数年は特に急上昇しており、Visaは「稼ぐ力」を底堅く持っている企業と言えます。この安定して現金を稼ぐ能力は、成熟した大企業特有のものです。したがって、安定かつ長期を前提とした投資に向いていると言えます。

■ フォローおねがいします!

米国企業の業・財務・株価のデータを、わかりやすくビジュアル化して紹介していきます。
すこしでも投資の「難しさ」をなくして、その楽しみに気づいていただければ、と思い、記事の投稿を始めました。

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