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デザイナー深津の卒業制作の話

こんにちは、ダブルス・パートナーズ広報です。
今回は、SI事業部 フロントエンド開発グループ所属、デザイナーの深津さんにご登場いただき、朝礼(※1)時に発表した「卒業制作で作った”あるモノ”」についてお話を聞いてみようと思います。

プロフィール
深津 わかば(ふかつ わかば)
2020年入社
SI事業部 フロントエンド開発グループ UI/UXデザイナー

※1 朝礼
当社では、朝礼をスタッフ全員で回しながら担当しており、当番のひとは「私の仕事」や、「お休みにここに行ってきた」とか、「〇〇を買ってみた」など、個人にまつわるエピソードトークをしてもらっています。
普段、業務で絡みのないスタッフ同志も、ここでのネタを機に会話が生まれたりと、コミュニケーションツールとしての役割を担っていたりします。

今日はよろしくお願いします。

よろしくお願いいたします。

2020年は…

朝礼でお話していた卒業制作のことをお聞きしたいのですが。

みなさんにとっても記憶に新しいところではあると思いますが、私が入社したのが2020年で、そこから3年間はいろんなイベントやお祭りが中止になった期間でした。

卒業式が中止になったり、入社から3日でテレワークになったりと、様々な行動制限や規制がある中で1番残念だったのが、学校の「卒業生作品展」が中止になったことでした。

デザインの専門学校での「卒業制作」というのは、大学でいうところの「卒論」みたいなもので、作らないと卒業できない最後の大きな山にして、最終学年の1年間を通して作品展へ向けて制作する、いわば集大成と呼べるイベントなのです。

最後の大事なイベントが中止になって残念でしたね。

ホントに残念でした。もちろんこういう想いをしたのは私だけではないですが、最後の大きな舞台に向けて進めてきたものが直前に中止が決まり、目の前がまっくらになったのを今でも覚えています。まさに青天の霹靂とはこのことかと…

発表に至った経緯

なぜ朝礼で発表することにしたのですか?

朝礼の担当が回ってきて何を話そうか迷っていた時に、最近は行動制限や規制も緩和され、コロナ禍以前に戻りつつあるなって感じていたんです。その時ふいに、冒頭にお話した2020年あたりのことを思い出したんです。あの頃はなにもかもが制限されていたなぁ、と。

そこで、朝礼の場を借りて、作品展というイベントで陽の目をみなかった私の作品と想いをぶつけて、ちゃんと「供養」しようと思い今回の発表に至りました。

作品のコンセプト

供養、なるほどです。
では、作品についてお聞きしてよろしいですか?

コンセプトは、子供が生まれてから数年間、お宮参りやお食い初め、七五三などのお祝い事があります。年頃の子が大人への第一歩を踏み出す、「初めてのお化粧」をするときも「化粧初め」というお祝いとして親子で迎えてほしい、そんな思いから初めて化粧をする我が子へ贈る、化粧品セット「けわい」が生まれました。

"初めてのお化粧"を親子でお祝いする
「化粧初め(けわいぞめ)」
という新しい日本のお祝い事を提案します

「社会人になると化粧はマナー」という言葉を聞いたことがあります。
中学高校では禁止されているのに、急に?という矛盾や、その半ば強制的な風潮から、本来は自分のため(楽しみのため)である化粧をネガティブな気持ちで始めてほしくない、という想いがありました。

親子で『けわい』を囲み、お祝いすることで、お化粧のやり方や、お化粧に関するコミュニケーションが生まれ、"初めてのお化粧"が特別な機会になるかなと思っています。お化粧をもっとポジティブに、納得して楽しんで捉えてほしいという願いが込められています。

SNSでの反響

この作品のコンセプトとストーリーがすごく素敵ですね。

展示会ができなかったので、各個人のツイッターに作品を載せる流れがあったので、私も載せてみたところ、6万もの「いいね」をいただき、プチバズしまして…心臓バクバク、あわあわしたのも懐かしいです。
(※現在アカウントは鍵垢です)

ろ、ろ、6万いいねって、それプチどころじゃないですよ!

たくさんの好意的なリアクションもいただいたのですが、中にはひどく攻撃的な表現もあったりして、当時は少し落ち込んだりもしました。

今になってみると、それだけ注目された証なのかなと思えるまでに成長しましたし、某企業様から取材の依頼があったことですごく前向きになれました(商品化のお話ではありませんでしたが)。笑

学生の方へのメッセージ

ツライことを乗り越えて今があるわけですね。
最後になりますが、伝えたいメッセージはありますか?

私も数年前は学生だったので、学生の方に向けてメッセージをお伝えできればと思います。

卒業制作を通して得たものは、社会の暗黙のルールやナゾの風潮が身の周りにあると思うんですが、”そういうもの”について考える機会が持てたことで、デザインはモノを作るだけでなくて、”問題提起”や”メッセージを届ける”こともできることに気づかされました。

作品展の中止はとても残念でしたが、逆に捉えると、そのおかげでネットを通じてにはなりますが、たくさんの人に見てもらうことができたのも事実です。

今は、WEBサイト(EC)をご利用いただく人に、分かりやすく操作してもらえることを前提に、デザイン次第では「考えたり」「行動を促すことができる」という事を感じますし、常にそういう風に考えながら仕事をしています。

1年という時間を使って、1つの作品を作ったり考えたりできることは学生の特権です!

「ガクチカ」の呪縛と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、派手な体験談でなくても、熱意を持った話題や姿勢は、きっと面接官の方に届くと思いますし、なにより自身の今後の人生を豊かにしてくれると強く思います。

少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

年代の近い私が言うのもおこがましいですが、誰かひとりでもこれを読んで役に立った、背中を押されたな、と思っていただければ幸いです。

素敵なメッセージありがとうございます。

最後の最後、業務と関係ないのですが「買って良かったもの」を教えてください。

私は1000ピースパズルとか、LEGOとか、黙々と作業するのが好きなんですが、LEGOのフラワーブーケは、買ってから作っている時も、その後飾って眺めている時も同じくらい気に入っています。

おぉ!魅せ方含めてステキですね。
本日はありがとうございました。

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