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創作民話 悪徳お姫様は吸血鬼に狙われる8

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あらすじ 
ハンターの館へ避難中に吸血鬼に襲われハンターのライアールが殺される
銀の弾丸で吸血鬼を退けたカイルはローゼット姫を馬車に
乗せて急ぐ

館に着くと私は部屋に通される。
「ローゼット姫は、ここでお休みください」
扉は頑丈だが、吸血鬼相手に通用するのか疑問だ
私は昼間の事件で疲れたのか
ベットに倒れ込むと眠てしまう。

体をゆすられている
「なに?」私は起き上がると
カイルが居る。
まだ目が赤いのは祖父が殺されたためだ。
頭をなでると、カイルは少し嬉しそうだ

「館の主(あるじ)様がお呼びです」
外に出ると中庭だ、大きな城壁で仕切られている館は
難攻不落だろう。

進んでいくと大きな塔が見える
「あの塔は何?かなり大きいわね」
カイルは「吸血鬼に襲われた女性達が居る、ハンターの塔です」
女性達が住んでいる?

私は中央の大きな城の中に入ると、館の主が現れた。
「私がここを管轄しているマナリウスです」
銀髪で背の高い彼は貴族にも見える。

ただ目つきが恐ろしい。
私も挨拶をすると、質問をしてみる
「あなたもハンターなのですか?」

ハンターの部分で軽蔑をするような表情が一瞬だけ見えた
「いえ私は人間です」
にこやかに笑うと、私を客間に案内する
「カイルは、ここまででいですよ」
黙って退出するカイルは、心細くさみしげに見えた。

席に着くとすすめられるままに、出されたワインを飲む。
すると意識がなくなる。

目が覚めると地下牢だ、窓もない空間でベッドに
縛られていた。
状況が判らないまま見回すと、私は裸だ。
数人の男と主(あるじ)のマナリウスが、私を見ている

「気がつきましたか、私たちは人間と吸血鬼の眷属にされた
 女性と交合する事で、ハンターを作ります」

すぐに理解をした、私は彼らと子供を作りハンターを生み出す
道具として利用する。ハンターの塔は、そのような
女性達を集めている場所だ。

「あなたは吸血鬼には見えません、なぜ血を吸われても
 眷属にならないかは、判りませんがする事は同じです」
男達の手が私に伸びる
私は今までも翻弄されてきたが、男はみな同じにしか見えない。
心閉ざしたまま耐える事にした

すぐに扉の方から叩く音がする、外から男の声で
「吸血鬼が襲ってきます」
マナリウスは「ハンターを出して追い払え」と命令すると
同時に、扉が蹴破られる。

専属メイドのアメッタだ。
吸血鬼に血を吸われて眷属になったと聞いた。
「姫様、ご無事ですか」
彼女は本物の方らしい、今までは吸血鬼ヴァリアが化けた姿
を見ていた、しかし彼は銀の銃弾を受けて負傷をしている。
彼は動けずに、アメッタに頼み、私を助けに来た。

アメッタは小柄でかわいらしい姿のまま、周囲の男達を
無造作に蹂躙すると私を解放してくれる
「ヴァリア様が町中の女性を味方にしています、
 今は彼女達が王都を滅ぼすために活躍しています」

王都の男達は次々と殺される運命の日だ。
私はそんな中で、カイルの身を案じる。

あと2話で終了予定です

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