SSS 夜の煙草屋【短くて怖い話】
街角に煙草屋がある。
いまどき煙草屋で
煙草を買う人が居るのか
煙草をやめてから近づかない
今日も深夜に帰ると
電気がついている
こんなに夜遅く
開いているのか
俺は吸い寄せられるように
煙草屋に近づく
店番は少女だ。
「銘柄は?」
「セブンスター」
よく吸っていた。
それからは煙草屋で買う。
少女はにっこりと笑う。
そういえば代金を払ってない。
俺は煙草をもらってるだけだ。
「お金はいらないの?」
「大丈夫、寿命をもらってます」
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