SS ヘルプ商店街 #毎週ショートショートnoteの応募用
「ヘルプ商店街」
一枚のチラシが郵便受けにある、引っ張り出すと地元の商店街だ。新しいお悩み相談所に見えた。かわいい女の子のイラストが描かれている。
『お悩みの解決を頼むニャ』
ん? 悩みを解決して欲しい? 俺はイラストの猫娘を見ながら、興味が出てくる。
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「誰か居ますか?」
長い髪のジーパン姿の疲れた様子の中年女性が顔を出す。
「あー、志願者ね、能力を測るからこっち来て」
手首をつかまれて、とてつもない力で引っ張られた。椅子に俺を座らせる。頭に洗面器みたいな金属製のヘルメットをかぶせると電気が走る。
「な……なんすかこれ? 」
「平均以下ねぇ……、戦闘員がいいわね」
彼女は悪の組織の勧誘員で、適正がある若い男を捜している、あのチラシは特殊で、『悪の心』が無いと広告が見えない。俺は悪人らしい。
「いいっすけど、時給は? 」
「幹部になったら女を抱き放題よ」
俺は安請け合いをしたのを後悔した、悪の組織があるなら正義のヒーローも………
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