SS 夢のみんなで #爪毛の挑戦状
夢を見た。夢のみんなで帰ろうよ…その言葉を…口の中で繰り返す。今は誰も居ない教室を見回すと暗い部屋の中に孤立している僕が居る。先生が教室に入ると着席するように言われる。先生は「悲しい事故でした」そう語ると教室を見回す。「このクラスは今日で終わりです」僕はみんなが居ない理由を思い出す。バスの事故だ。旅行で横転したバスはガードレールを破壊して崖下に落ちた。ぼくだけが後部座席の唯一の生き残り。先生は僕に手を差し出す。僕は手をしっかり握るとゆっくりと教室を出る。
「寝てたの?」同級