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雑多なSF設定

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SF設定の小説を集めます ・ケモナーワールド ・ジェリービーンズ ・猫探偵
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#スチームパンク

SS 幻脳 猫探偵04

あらすじ 奇妙な機械が歩き回る都市では動物と人間が会話しながら生活していた。人間の娘を助けると猫探偵は家で飼う事にする。 「旦那、まだ人の子は居ますか?」 ネズミが聞いてくる。彼に頼んで養い親を探している。このまま住まわせても子供でも作られると増えてしまう。やっかいだ。 「見つかったのか?」 「会いたい奴は見つけました。ただ肉体が無いです」 今時の人間は肉体を持たない事も多い。外見に問題があると機械と入れ替える。俺はネズミと会いに行く。豪華なビルの中に入る。ロボットが俺に

SS 暴走した男 猫探偵03

あらすじ 奇妙な機械が歩き回る都市では動物と人間が会話しながら生活していた。人間の娘を助けると猫探偵は家で飼う事にする。 娘がキチンの椅子に座る。居心地はよくないのか窮屈そうだ。子供でも俺よりも体は大きい。俺はなりゆきで助けた。どこかの子供の居ない家に養子に出すつもりだ。 「猫さんは、一人なの?」 娘が俺を見ている。狭い部屋で驚いている。金持ちの子供らしい、狭さが楽しそうだ。猫と同じだ。俺たちも狭い場所は安心する。 「ロイと呼べ」 「私はニーナ・エリザベス・ウッド」 彼

SS 差分 猫探偵02

あらすじ 奇妙な機械が歩き回る都市では動物と人間が会話しながら生活をしていた。 主任が目の前に居る。変な鉄製の体だが中身は生物だ。委託業務を説明する。 「細胞活性化の処理で手違いが発生した」 アンチエイジング処理だ。老化を遅らせる。若いうちに遅らせると効果が高い。今の若い奴は大体処置を受けている。 「同一人物が二体できた」 処理中にクローン体を作成した。適当な業者だとたまにある。 「依頼主は両親だ、一体を始末してくれ」 子供は二人はいらない。記憶に差が出来るまえに殺す

SS 猫探偵01

※四コマとは別設定です。 子供の頃はテレビの探偵物が好きで見ていた。さえない中年が事件を解決する。アクション、恋模様、社会へのメッセージ。その多彩さは飽きない。 「旦那、あっしは帰りますぜ、子供が待ってるんで」 ネズミのチュー助は張り込みに飽きていた。俺はうなずく。ベンチで丸くなる。公園を眺めていると少女が歩いてきた。 「探偵さん…」 俺は目をつむったままヒゲを動かす。いつもの事だ、行方不明の父を探してくれと頼みにくる。俺は断る。繰り返しだ。失踪の理由は様々だし、発見