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都まで飢餓で苦しむ民があふれる。 人々が路上で空の椀を差し出して物乞いをするが、 あまりに多いため近づく事すら危険に思える 「このような事がいつまで続くのか・・」 高名な尼僧の黙桂妙唐は、心が痛む 路上に腹のふくれた子供が寝ている。 魚すら食べられない。 肉を少しでも食べないと腹に水がたまる。 苦しそうに口で息をしている。 動けずに道の脇で死ぬ者も多い そのまま放置されている 寺でも供養を行うが、終わる気配もない 黙桂妙唐は心を決めていた。 「私が寝ずに祈祷しよう」