“phub”という単語を知っていますか?
ある仕事の途中、phubという単語に出会った。
文章から見たところ、それが動詞らしいということ、
Macで”phub”と打てば赤下線が出ること、以外何もわからなかったのだが、
それまで見た事の無いこの単語の文字列に些細な違和感を覚え、調べてみた。
“phub: to ignore the person in front of you in favor of your smartphone”
phone snubbingを縮めてphubbing。なるほど。
つまり、"スマホに夢中で目の前にいる人をおざなりにする”ということらしい。
また、そういった人をphubber(Macは何度もchubbierと自動変換するが)と言うようだ。
また、面白いことに、これはMcCann Melbourneによって意図的に造られた新語だということも分かった。
その名も”Stop Phubbing”キャンペーン。
スマホ依存に警鐘を鳴らすこのキャンペーンにより、
“phub”という単語は世界中で使われるようになったそう。し、知らなかった…。
新語”phub"を造る様子を描いた”A Word is Born”という動画がYoutubeにアップされている。
A Word is Born:
https://www.youtube.com/watch?v=ZSOfuUYCV_0
ところで、これは何のためのキャンペーンなのか?という疑問が浮かび上がる。
その答えはオーストラリアの広告系雑誌”B&T”ウェブサイト内にexclusive記事として公開されていた。
http://www.bandt.com.au/marketing/McCann-Melbourne-goes-guerilla-to-coin-word-for-Ma
“Until now, nobody was aware that the Macquarie Dictionary of Australia was behind the whole campaign,
as it looks to remind people of importance an up-to-date dictionary and words to explain social phenomena."
そう。これはオーストラリアの Macquarie Dictionaryによる、辞書をアップデートしよう!という販促のキャンペーンだったのだ。
辞書を売る→新語を造るという発想はさすが。
いわゆるSocial Good的キャンペーンが大好きなので、このキャンペーンはここにお気に入り保存。
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