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「泥タイプの性格のこと」

 光や音に弱いので、テレビは殆ど見ない私の楽しみは、ポットキャスト。
・武田砂鉄のプレ金ナイト
・荻上チキSession
・OVER THE SUN
など、ほぼ毎回楽しみに聞いている。

 中でもジェーン・スーさんと堀井美香さんの「OVER THE SUN」は大好きで、お二人と年齢の近い私は「うんうん」と同意したり、古いテレビの内容トークにもガンガンついていける。お二人のトークの中に(大へん失礼ながら)くだらない内容もあるし、その中で沢山を気付きを頂くこともある。
だけれど、最近はあまり熱心に聞かなくなってしまった。 OVER THE SUNのリスナーさんは「互助会員」と呼ばれて、ポットキャスト内でも互いに助けあったり、イベントのオフ会があったり。はたまた大きな企業の広報担当者が互助会員さんで、自分の会社のPRをしたりプレゼント企画をされたりしている。すごいなあ、みんな輝いているなあ。と素直に思う。
 
 私は今、うつ病を患って障害者一級手帳を取得し、就労支援施設を利用しながら社会復帰を目指している。感覚過敏があるので、公共交通機関に乗れない、無香料洗剤しか使えない、人が集まるところに行けない、など様々な規制がある。
本当は、私だって仕事をバリバリやって経験を積んで、オバサン世代だからこその余裕や心がまえを手に入れたかったけれど、今その全てを持っていない。
 
 スーさんも美香さんも「何か自分と違うな、と思ったらいつでも離れていいし、いつでも戻ってきていい」と互助会員さんに言って下さる。でも、私は離れたくない。ずっとOVER THE SUNを聴いていたい。でも、活躍する同年代のお話を聞くたびに、自分の価値のなさに落ちこんでしまう。
 皆さんが、ここまでたどり着くのに大変な努力をなさって、沢山の嫌な思いや辛いことを乗り越えてこられたのは充分理解している。
 私は進学高だったけれど、バブル崩壊直後で大学に行っても就職できるかどいうか、という世代だったので大学に行くのをあきらめた。一日でも早く働いて、家族を支えたかった。進学校だったので高卒の求人案内が来ることもなく、とにかく採用してくれるだけれありがたい、と仕事を探して勤めてきた。現在までに5社を経験しているが、うち4社が不況で会社がなくなってしまい退職を余儀なくされている。
 そして5社目では15年務めたけれど、人間関係のストレスから、呼吸ができずに動けなくなってしまい退職となった。体に大きな不調が出たけれど内科でも耳鼻科でも呼吸器科でも脳外科でも脳神経内科でも「異常なし」と伝えられ、最終的に今通院している先生が引き受けて下さった。
 うつ病であることを受け入れるのに1年以上かかった。今も完全には受け入れていない。そして、人の事をうらやましがる自分に本当に嫌気がさしてしまう。

 すると、友人が桜林直子さんとスーさんのポットキャスト「となりの雑談」すすめてくれた。サクちゃんが「泥の人」という表現を使われていて、
ちょっと安心した。私は被害者妄想の塊りだったのかな、とも思った。

 でも、やっぱり違う気がする。サクちゃんは泥の人でもきっと生物が生息できる泥なんだと思う。蓮のように、根も実も食べられるし、花も葉も美しい。
 スーさんが「ごぼうの花だってきれいだもんね」と言っていらしたけど、
それってやはり良質の泥の人の話なんじゃないかな。

 私は泥というより、ヘドロの中にいる気がする。生物も育たない、臭い、公害。そう思う自分を「勝手に悲劇のヒロインに仕立てている」という気がして嫌にもなるし、でも私の他にもヘドロの中にいて、自己分析やワークを行っても抜け出せない人っているんじゃないかな。
 OVER  THE SUN からも、隣りの雑談からも離れたくない。でも今聴いていると自分がどんどんと苦しくなってしまう。

 ここ数ヶ月、そんな調子が続いている。嫌な思いをさせる文章でごめんなさい。でも、自分が思ったことを自分のためにまとめてみたんです。

 嫌な投稿で、本当にごめんなさい


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