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思わず吹き出した、子供のことば

この間、信号待ちをしていたんです。

町中の交差点、交通量がそこそこ多い道。そのうちの一角で、私は信号が赤から青になるのを、待っていました。私の隣には、一組の親子ーー男の子とお母さんが、同じように信号待ちをしていました。他にも、ちらほらと、数人の大人達がいました。ちょうど、仕事終わりの時間帯だったので、人も、車も、多かったんです。

それで、ほら。時々、いるじゃないですか。信号はまだ赤だけど、もうすぐ青になるからって、フライングで横断歩道渡る人。今回も、そういう人がいたんです。確か、男の人でした。他人の視線なんて、まるで気にしていなくて。颯爽と、赤信号の横断歩道を渡っていきました。

その人が渡ってすぐ、信号は青になりました。「ああ、青になったな」そう思って、渡り始めた時。隣にいた子供の、無邪気な声が聞こえたんです。

『あの人どうして、赤信号なのに行っちゃったの? 馬鹿なのかなぁ』

思わず、吹き出しました。
無邪気な声で、言っていることは辛辣。まさか子供から、そんな言葉を聞くことになるとは想像していなかったので、驚きましたし、同時にちょっとスカッとしました。

でも、子供って本当によく、大人のこと見ていますよね。
私も「馬鹿なの?」って言われないように、気をつけないと、と思った出来事でした。

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