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医療広告ライターの仕事内容〜現場編〜執筆料の相場(主観)付き!

 noteを始めた頃に「医療広告ライターとは」みたいな記事を書いたのですが、

概念的でフワッとしていたので、具体的にどんな仕事をしているのか紹介します!

 まず仕事の内容ですが、ライターというだけあって基本的には記事や文章を書いていきます。案件の媒体は大きく分けて3つ。

・ホームページ&LP
・医院などの検索サイト(ポータルサイト)
・紙媒体

ホームページ&LP

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 ホームページは、医院ごとのホームページやLP(ランディングページ)が主流です。

 医院のホームページ制作に関わる場合は、
・ディレクターがインタビューしてきた内容で執筆
・取材も含めて執筆
というケースが多いです。

 前者のディレクターがインタビューしてきた内容で執筆する場合、
 ・取材の音源
 ・指示書

がセットになって送られてきます。指示書だけということも稀にありますが、医院側の雰囲気がわからなくて書きづらいので、私はやりたくありません。

 後者の取材も含めて執筆するケースは、ライターのコミュニケーション能力と広い知識が求められます。
 取材と聞くとインタビューだけを思い浮かべますが、実際には周辺環境や院内の特徴、医療機器の種類など、いろんな情報を集めていくことが大切です。

報酬は内容の厚みやどこまで請け負うかにもよりますが、
2万円〜10万円の間/件
くらいです。私はコミュ障なのでやりませんが、取材から編集までできれば単価はグッと上がるかと思います。

 依頼主は医療系のホームページを作っている制作会社が中心です。医療広告ガイドラインに詳しいと重宝されます。

 ただし、ライターと医療広告ガイドラインをチェックするディレクターの役割が分かれているケースも多く、その場合はライターとして一定の実力があれば、ガイドラインにそれほど詳しくなくても許されることがあります。


 LP制作は基本的に自由診療(保険が効かない診療)に関する内容を書くことが多いです。ただし、現状いろいろ課題が多く、リスクが大きいので私は関わっていません(そのため相場も不明)。


医院などの検索サイト(ポータルサイト)

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 ネット上には病院や歯科医院を検索するポータルサイトが無数に存在します。当然、そのサイトに掲載する医院の文章を考える案件を担当する機会は多いです。

 ただし、医療広告ガイドラインが厳しくなっていることから、結果的に大手サイトが残りやすいのが現状です。

 受注から制作、完成までのスパンがとても短く、短期間で記事を仕上げるスキルが求められるのもポータルサイトの特徴です。

 仕事の流れはホームページ制作と似たように取材とライティングという流れになりますが、
・撮影
・取材
・執筆
・編集
・公開作業
・他
と、細かく分業されているケースは少なくありません(量が量なので)。その中の執筆に関わるのが医療広告ライターです。

 ホームページよりは医療広告規制に関する知識が求められます。
・執筆スピード
 ・文章のクオリティ
 ・医療広告規制やその他の法令知識

これらをバランスよく持ち合わせていると、かなり重宝されてそれだけ依頼も多くなります。

 ライターとして信頼を得ていくと、一般の執筆以外にも
・編集業務
・医療広告ガイドラインに抵触していないかのチェック
・既存文章のリライト作業
など、他の種類の仕事も依頼されることがあります。

報酬の相場(1件)としては、
執筆 1万円〜3万円
 編集 4000円〜
 リライト 4000円〜

くらいで、文字数は2000文字〜5000文字までと幅広いです。

紙媒体

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 私は経験ありませんが、折込チラシや新聞などの広告欄、地方誌などの広告欄の文章を考えます(相場はちょっとわからないです・・・)。


その他

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一応、番外編であり得る仕事内容も紹介します。

①Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の運営代行

 医院のGoogleビジネスプロフィールの内容を更新していくビジネスです。企業が関わる場合とライター個人で契約するケースがあります。

やることとしては、
 ・院内の写真を撮る
 ・短い文章を書く
 ・公開する
 ・効果を計測する(ツール内にあるアナリティクスで)

というもので、週に1回の頻度で作業するのが主流らしいです(やったことない)。

 月契約で3万円程度の報酬です。効果として実感し始めるのが3〜4ヶ月後なので、大体以下のような計算になります。

3万円/月 × 3ヶ月契約 = 9万円
3万円/月 × 4ヶ月契約 = 12万円

医院との関係性とか、結果が出ているかどうかで契約の継続が決まるので、気持ちは落ち着かなさそうです。
 マーケティング戦略を立てるのが好きなら、コンサルとして受けてみても良いかもしれません。


②医療広告ガイドラインチェック

 ホームページの文章が医療広告ガイドラインに抵触していないかチェックする仕事です。基本的には法律に詳しい人がやる仕事ですが、ライターの視点からバランスの取れた内容になっているかどうかチェックします。

ただし、弁護士のように良し悪しを言い切ることはできないので注意しましょう。それをやってしまうと「非弁行為」と呼ばれる違法行為とみなされかねません。


③ディレクション的な

 自分でライターを抱えてクライアントとやりとりする方法です。医療広告ガイドラインやその他の法令に関して詳しいなら、ライターを育てながら案件を回すことができるでしょう。

 何件かそういう方・企業と関わったことありますが結構大変そう。


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