美しい女は何でできているのか
ミスコン世界大会出場者の意見
先日、2016ミスグランドに出ていた時のチャンピオン、佐藤彩花ちゃんのオンラインメイクレッスンを受けた。
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メイクレッスンを受ける中で、彼女から「魅力的な女性とは」「美しい女性とは」という話を聞いた。
「ミスコンの世界大会に出てくる人って、本当にいろんな経験をしてる。私に想像できないような苦しい環境の中を生き抜いてきた人がたくさん出ていた」
そして、
「たくさん悩んで苦しんできた経験が、彼女たちを美しくするのだと思う」
と、彼女は言っていた。
本当にそう思う。
外見の美しさだけで競う大会などと批判されがちなミスコンだが、本当の美しさとは外見だけでは作られない。さまざまな経験を通して培ってきたものがオーラとなって現れることで、「美しい女性」は完成する。
外見の美しさなんて、女性の美しさを構成する要素のほんの一部でしかない。
そのことをミスコンを経て私は学んだ。
(だから今世間から注目されている美しい人を、「外見の美しさだけでやってる薄っぺらい人」という批判を見ると、その批判している人間がなんとも傲慢な生き物に見えて笑えてくる)
ステージ後の苦痛(そしてご褒美)
ミスコンのステージに立ち、ライトを浴び、たくさんの人から注目されたことに舞い上がっていた面もあったのかもしれない。それでも私は、ミスコンに出場したことをきっかけに、
「自分には何かができる」
「自分には可能性がある」
と思うようになった。
だから勤めていた会社も辞めて、自分のやりたいこと−−−−執筆活動とモデル−−−−を始めた。
勢いよく会社を辞めてきたものの、退職後はやっぱりお金のことが不安で、やる気もないのにアルバイトをしたり、派遣会社に登録もしていた。こうした中途半端な態度が、自分の凡人っぷりを表しているようで、今となっては笑えてしまう。
ただただ、「自分には何かができる」という思いだけが突っ走るばかり。自分の行動が伴っていないことに苛立ち、葛藤し、苦しんだ。
私が本当に自分のやりたいこと、執筆活動とモデルの仕事に正面から向き合えたのは2019年の今年になってからだ。
「私もミスコンの世界大会が終わった後、ものすごく悩んだ」
佐藤彩花ちゃんはそう語っていた。
日本チャンピオンに輝いた彼女ですら、自分自身に葛藤し、苦しんだのだ。
「でも、あの葛藤がミスコンのご褒美だった気もする。あの葛藤があって、私は今自分が本当にやりたいことに向き合えるようになった」
ライトに照らされたミスコンのステージから降りた後は、自分探しの深い闇がファイナリストたちを待ち受けている。そしてその闇の先には、ステージ上での光よりもさらに強い光に溢れた世界が待ち受けている。
だから彼女は「その闇がご褒美なんだ」と語ったのだろう。
悩んで悩んだ先に美しさを掴む
彼女とオンライン講座でつながった時、彼女が私に言ったことがある。
「詩織ちゃんなんか雰囲気変わったね!今の方が断然きれいだよ」
これは彼女だけでなく、かつて一緒にミスコンに出ていた人たちの多くが今の私に会うと言う言葉。
ミスコン全盛時代の私は、本気で悩みすぎていた。自分の可能性と、周囲の評価と、自分の至らなさに押しつぶされて、息苦しかった。そういう暗さが、一緒に戦っていたファイナリストたちにも伝わっていたのだろう。
だからその闇を抜けて、自分のやりたいことに正面から向き合えるようになった私のことを、彼女たちは「今の方が断然きれい!」と言う。
女性の美しさを構成する要素の中で、外見の美しさなんて本当に取るに足らない些細なもの。
本当に美しい女性は「経験して培ってきたもの」でできている。
何を経験してきたのか、そこで何を学んだのか。
それが女性を真の美しさに導く。
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