見出し画像

Go! GORIN BOYS U18編

2022年度も下半期となり、ウインタースポーツの幕開けを迎えている。野球やサッカーは3月、バレーボールやバスケットボールは10月がシーズンインといったところだろうか。高校カテゴリーでは夏のインターハイ、初秋の国体参加が終わると、いよいよ冬の大一番に向けて各都道府県での予選大会が始まっていく。まずは大会への切符を勝ち取るために。9月中旬、鹿児島県さつま町で開催された合宿に高校バレー男子の強豪校が集まった。

昇陽(大阪)、和歌山北(和歌山)、宇部商業(山口)、東福岡(福岡)、大村工業(長崎)、大分南(大分)、鎮西(熊本)、日南振徳(宮崎)そして川内商工(鹿児島)。2022インターハイ準優勝の東福岡、同3位の鎮西にベスト16の昇陽、川内商工。大村工と大分南を加えた6チームがインターハイ出場校という充実した陣容だ。個人では、大会ベスト6に選出された東福岡の田代理貴、葭原逢太、鎮西の桝本颯真、さらに、8月にイランで開催されたU18アジア大会の優勝メンバー、東福岡の葭原、大村工業の土井優太、川内商工の永田凜郎の2年生3人もいる。長身のエース川野(東福岡)、平田(鎮西)も目を引くプレーヤーだ。次世代を担う、スター選手たちを擁する各校が30分刻みで1セットずつ、次々と対戦していく。思わず、どこから見よう?!となる、豪華さでした。

合宿最終日、U18日本代表に選出された永田凜郎選手に、イランで開催されたアジア大会の感想を聞きました。

U18 日本代表・アジア大会優勝メンバーの土井(左)と永田(右)

このチームにいられたことは自信になった(永田)

-大会を振り返って
出番は少なかったが、途中出場でも自分の役割をしっかり果たせたのかなと思います。攻撃面でも点数に絡むことができ、良かったです。

-チームの雰囲気は
各チームからエース、主力級の選手が集まっていたので、雰囲気はとても良かったです。誰に上がっても決めてくれる、という強さ、安心感がありました。このチームに入ることができ、少し自信がつきました。

-国際大会は自身初の参加でした
アジアの選手たちはみな身長が高く、スピード、パワーに桁違いのものを感じた。チームの平均身長も高く、イランは190cmくらいあったと思う。日本人の良さはレシーブが良いところが魅力。レシーブを上げて、二段トスでもエースが決めてくれるというのが見ていて、とても良かったです。ベンチにいる時は、チームを盛り上げようと頑張ってました。

-優勝すると思ってた?
思ってなかったです。
-みんなどれくらいの感じを目指していたんだろう?
まずは世界選手権への切符を取ることが目標でした。そこから、勝ってセミファイナル、ファイナルときて。決勝のイラン戦は会場全部がイランの応援で、子どもたちがたくさん来ていた。ラッパの音や声援がすごかったが、今年はインターハイの時に太鼓の応援などあったので、少し慣れていた部分もあったかなと思います。

-いちばん印象に残っていることは?
予選ラウンドのタイ戦、1セット目の中盤くらいから出させてもらった。
その時は結構ボールも触れて、点数も決めることができた。セットの最後、相手のスパイクをシャットして終われたので、気持ち良かったです!

-今後の目標を教えてください
まずは11月の春高予選で県代表を勝ち取ること。その後、春高本選前に、世界選手権に向けた代表選考会があると思うので、また選んでいただけるように頑張りたいと思います。

【アジアU18大会概要】

第14回アジアU18(ユース)男子選手権大会で、日本は3大会連続3回目の優勝を果たした。インターハイでも活躍したキャプテン葭原(東福岡)を中心に、尾藤(東山)、小野(聖隷クリストファー)のエース陣が躍動。予選ラウンド3試合をフルセットで勝利し、準決勝に進出。世界選手権への切符を獲得した。予選ラウンドからの再戦となった準決勝の韓国戦、第1セットは37‐39と壮絶な戦いに。これを落とし意気消沈するかと思いきや、ここから3セット連取して逆転勝ち。このチームの底力を知らしめるゲームとなった。そして完全アウェイとなったイランとの決勝戦。声援とラッパの音が入り混じる独特の雰囲気の中、日本はブーイングをもろともせず、ストレート勝ちで頂点へと駆け上がった。2023年開催予定の世界U19男子選手権大会では、さらなる飛躍が期待されている。

アジア大会・表彰式の模様

「九州どうしで」と対人組んでました(永田)

大村工業のメンバーとして合宿に参加していた土井選手。永田選手いわく「土井とは仲良しです。代表合宿では九州どうしで組んで、と対人練習をペアでやってました。アジア大会、土井はずっとスタメンでした。すごいです。土井の調子が悪いと、自分がちょっと出れる、という感じでした(笑)合宿のメンバーとはこれからの大会や、上のカテゴリーでも顔を合わせると思います。同じ年代として負けないように、頑張っていきたいです」

短い休憩時間に撮影に応じてくれた土井選手。ありがとうございます!

鹿児島県予選は11月4~6日、西原商会アリーナ等を会場に開催されます。今回の合宿に揃った強豪校がそれぞれの予選会を勝ち抜き、年明けの春高本選で勝ち上がれば、対戦する機会も出てきそう。川内商工をはじめ、九州勢の活躍が楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?