ブックオフは買い取った古本を何円で販売しているのか
◯買取価格が5円の本
ブックオフへ本を買取に出す場合、本1冊の買取価格の最安値は5円だと思います。一方、私が確認できた限り、ブックオフの店頭で販売されている本の最安値は110円、次に安いのが220円です(2024年11月20日時点)。そのため、買取価格が5円の本は110円か220円で販売されていました。私が買取に出した買取価格が5円の本で、実際に店頭で見つけることができたのは以下の通りです。
1.ヒラマツ・ミノル『ヨリが跳ぶ 』 1冊110円
2.佐藤琢磨『GO FOR IT』 220円
3.デニス・ロッドマン『デニス・ロッドマンの「ワルがままに」2 ワイルドの掟』 220円
4.『2016 広島カープ 栄光への軌跡 絶対優勝特別号』 220円
◯買取価格が10円の本
買取価格が10円の本は385円で販売されていることが多いようです。私が買い取りに出した買取価格が10円の本で実際に店頭で見つけることができたのは以下の通りです。
1.ふじいたかし『埼玉西武ライオンズあるある』 385円
2.P・ゴールドバーグ、D・コーフマン『不眠症を解消する本』 385円
3.木々津克久『フランケンふらん』 1冊385円
4.マイケル・ルイス『マネーボール 奇跡のチームをつくった男』 385円
◯買取価格が20円の本
買取価格が20円の本は550円で販売されていることが多いようです。私が買い取りに出した買取価格が20円の本で実際に店頭で見つけることができたのは以下の通りです。
1.『月刊タイガース2005年7月増刊号 阪神タイガース写真集』 550円
2.『広島東洋カープ カープ投手王国の系譜』 550円
◯買取価格に対して販売価格が遥かに高かった本
買取に出した本の全てを店頭で見つけることができなかったため(私が再び店頭へ行くまでの間に他の方が購入、ブックオフオンラインで販売、処分など、様々な理由が考えられます)、サンプル数は多くありませんが、私が調べた限り、550円以下で販売される本は買取価格に大きな差があるわけではありませんでした。しかし、一方で買取価格に対して販売価格が遥かに高い本もありました。それは以下の通りです。
1. デビッド・ノーマン『恐竜』 買取価格150円→販売価格2200円
2. 長谷川皛一『マドンナジャパン 絆でつかんだ四連覇』 買取価格10円→販売価格825円
この2冊に関しては販売価格を見た時に「?」と思いました。他に『ベンゲル・ノート』という本が買取価格400円→販売価格1265円だったため、これを基準に考えると、上記の2冊の買取価格は適正ではないと感じました。おそらく、同じような経験をして、ブックオフへ不信感を持った人もいると思います。このようなことが起こる背景について考えていきます。
◯客視点で見るキャッシュ買取のデメリット
ブックオフでは現在、店頭で本などを買取に出す場合、買取金額を現金で受け取る現金買取と買取金額をPayPayなどで受け取るキャッシュレス買取があり、私は今回キャッシュ買取を利用しました。キャッシュ買取の場合、再び店頭へ足を運ぶ必要がなく、買取に出す商品を店頭に持っていった後はスマホで完結させることができます。
しかし、キャッシュ買取のメリットは再び店頭へ足を運ぶ必要がないことくらいで、現状、デメリットのほうが多いように感じます。デメリットの1つになっているのが、キャッシュ買取の場合、買取金額が低いとしても、商品を自宅へ持ち帰ることができないという点です。そのため、現金買取よりも適正価格で買取をしないことが多くなりやすい仕組みになっています。査定の段階で故意ではないミスにより低い買取金額を提示してしまったり、買取後に商品の価値が上がることももちろんあるでしょうが、ブックオフでは2024年7月に架空買取や従業員による横領が相次いでいることが発覚しています。そのため、適切な買取金額を提示しなかったことが今までに数多くあったことは間違いないと思います。一方で買取金額が付かなかった商品を店頭で見掛けることは私が確認した限りはありませんでした。
◯ブックオフと古本市場の買取の違い
中古の本を取り扱う店舗として、ブックオフ以外に古本市場が思いつく人もいるでしょうし、地域によっては古本市場のほうが多いエリアもあります。私は以前、古本市場にも本などを買取に出したことがあるのですが、ブックオフと古本市場のいちばんの違いは、本に関しては古本市場のほうが状態の悪いものも買い取ってくれる点だと思っています。店舗にもよるとは思いますが、ブックオフは人気のあるコンテンツ(例えば『ドラゴンボール』)でも、一定以下の状態であれば金額が付かないことが多く、古本市場のほうがそのあたりは寛容に感じます。ただ、古本市場は本の販売価格の最安値が80円のため(店舗によっては100円の場合もあります)、買取価格はブックオフよりも安くなる場合が多い印象があります。
◯ブックオフへ買取を出す際の心持ち
最後にブックオフへ本などを買取に出す際、どのような心持ちでいたら気持ちが平和になるかですが、正直、ブックオフは不要な本などを手離すための場所という認識でいたほうが良いと思います。実際、買取価格が10円の本を100冊買取に出しても、自分の手元に入ってくるのは1000円にしかなりません。100冊を買取に出そうと思えば、車を利用するとしても、それなりの負担になります。これは私の個人的な認識ですが、ブックオフは現在、本の買取にそこまで力を入れておらず、カードやフィギュアなど他のコンテンツの買取に力を入れているように感じます。
手間を掛けても構わないなら、メルカリなどのフリマアプリを利用したほうが間違いなく手元に入ってくる金額は大きいです。ただ、フリマアプリを利用する場合、本が売れずに手元に残り続けるというリスクはあります。
ブックオフのキャッシュレス買取を利用すれば、不要な本を持っていって、再びカウンターへ足を運ぶことなく、PayPayなどで買取金額を受け取ることができます。どうしても、現金で受け取りたい場合は店内で待つ、改めてお店に足を運ぶことが必要になりますが、「不要な本を引き取ってもらって、少しでも買取金額を受け取ることができればラッキー」と思える人がブックオフの買取を利用すれば良いと私は思います。