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あかぬけ部屋 vol.02 捨てに捨てて机を置く

家具を増やしたいが、下手に増やすと部屋を小さくしてしまう。
これがワンルームの大きな課題だと思う。

私の家は、ワンルーム7畳、オーソドックスな部屋。
挙句猫と暮らしているから 猫用品(ほぼ家具)もある。

キャットタワーにトイレ、ご飯スペース。
これは絶対必要なスペースで、残りの空いたスペースが飼い主様のスペースといった調子。

私の欲しいスペースは
・寝るところ
・食事
・勉強スペース
・映画やアニメを楽しむスペース

この4つに分類されている。
食事は簡易テーブルで済ませていて、前の家から持ってきた座椅子をかれこれ3年利用している。
ベッドはセミダブルでベッドの下には収納スペース。

この中で一番ネックだったのが、勉強スペース。
簡易テーブルで済ませていたものの、長時間学習することも多いので、体に負担を掛けない机が欲しくて仕方なかった。
でも普通の机と椅子を導入すると、当然たかだが7畳のワンルーム。
あっという間に部屋を圧迫するため、ほいほいと買えず…。
机の広さ、高さを含めて ベストな机と巡り合えず、答えが出ぬまま1年ほど悩んでいた。
この一年間、簡易テーブルのちゃぶ台で勉強を済ましていたがやはり座椅子で勉強は無理があって腰が痛くなりやすかった。
集中力が切れるし、適当に買ってしまおうかと何度も誘惑されたがそのたびに踏みとどまってちゃぶ台で過ごしてきた。
何より、猫がいる。
下手に部屋が狭くなったら、猫にどんなストレスがあるやら考えるだけで恐ろしい。

なるべく部屋を狭くしないようになるような状況が思いつくまではと購入を断念していた。


ある日の事、突然答えが決まった。

私は学習の延長線でYoutubeの有料会員になって以来、勉強問わずYoutubeをとにかく楽しんでいた。
広告が煩わしくて以前はYoutubeは一切見ていなかったんだけど、広告がないというストレスからの解放で一気にテレビっ子ならぬ、Youtubeっ子になった。

特に大好きな動画が、日常の動画(VLOG)を見る事だった。
一日の誰かの日常を、ご飯を作ったり家事をしたりするだけの動画がとにかく魅力的で大好きになった。
人の生活を見る事なんてめったにないし、オシャレできれいな部屋はこうして作られるのか…と憧れがたくさんつまった動画が多くて、夢中でYoutubeを見た。

そんな中で、建築家の方が運営しているチャンネルを見つけた。

ずっとマンション暮らしのため、建築家という存在とは縁遠い関係であったが、さぞオシャレでだだっ広い家に住んでいるんだろうという偏見のある見方をしていて、まったく専門家の動画を見たことがなかった。
だだっ広い土地がまず私にはないので、ベースが違う状態でこれこれこのようにとオシャレな生活を語られても、まるでイメージが湧かずピンと来ないからだ。
ホテルライクなだけの生活の動画は日常からかけ離れすぎていて、あまり見たいものでもなかったし、建築家の運営するチャンネルは全く見たことがなかった。

そのチャンネルの中で、間取りについての動画があったので、物は試しに…と動画を一つ見た。その動画ではワンルームを前提とされた解説があって、まさにちょうど悩んでいる家具選びのコツなどが満載だった。

まさに、「これだ」というものに出会った瞬間。
リビング20畳だとか、家族XX人暮らしの家の話ではない、こじんまりとした生活がベースの私にぴったりの動画だった。

その動画で学んだことは
ワンルームに全ての家具を置くのではなく、上手く兼用して家具自体を減らした方がいい・という事。
さらに減らすための具体例や家具の高さに関する解説が、私が抱えている悩みにドンピシャの解答揃いで、悩んでいた答えが一気に埋まっていった。

流石建築家!としか言えない、非常に良い動画との出会いがあった。


その動画のアドバイスを踏まえて考え出した答えは
元々四つに区分した私の欲しかったスペース
・寝るところ
・食事
・勉強スペース
・映画やアニメを楽しむスペース

これを

・寝るところ、アニメや映画を楽しむスペース(ソファ的要素)
・勉強机、アニメや映画を楽しむためのスペース
と2つに区分けをしなおした。

食事は最近、台所でイートインスタイルで済ます日もあるので、ほぼ部屋で食べる事はなくなっていた。イートインスタイルは片付けも楽でいいし、出来立てをその場で食べるのはちょっとキャンプの気分もある。
日本では台所で食事なんて行儀が悪いという認識もまだあるものの海外ではイートインスタイルというのは狭い家での選択としてある事を知った。

机の役割に関しては、勉強だけでなくベッドテーブルとしての役割を与える事で、抱えていた問題がかなり片付いた。

勉強机であり、ベッドテーブル的なモノとしても使う。
アニメや映画を楽しむためのプロジェクタ置き場の代わりにもなるように、机をシンプルにしようと思い至った。
ベッドテーブル代わりにするために、机の配置先はベッドの足元に。
幅は90-120センチの間(ベッドの幅と同じか未満にする)
机の高さは60センチと決めた。
机の高さ60センチが動画でのアドバイスで得た大切なところで、これ以上高くなると ベッドとテーブルの高さが合わず使いにくくなるから。

70センチになると使いづらくなると思います、というアドバイスを信じて実際に床から60センチとベッドの高さも見直した。

そしてアドバイスを元に机を探したけれど、60センチの高さの机に苦戦。
既製品は60センチ以上の高さになるので、手頃なものがまるで見当たらなかった。
IKEAの昇降式の脚と天板を買って組み立てる事も検討したが、最寄りにIKEAがなく、送料が全部で7000円で商品より高くなるという金額を前に立ち往生した。
動画内では無印良品を紹介されていたが、該当記事が見当たらず断念。(調べ方が悪かったかもしれない)

そこでコーナンへと足を運び、DIYで机を作る事となった。
コーナンで材料を買って作るなんて、なんてハードルが高い事を…と思ったけど、最近のDIYはすごかった。
テーブルの脚4本、天板、脚と天板を止める専用のネジを買ったら特殊な工具もなく机が完成した。
DIY時間、僅か15分。
袋から出してネジで締める、ただそれだけであっという間に完成した。
袋から出していた時間の方がかかったかもしれない。

元々売られていた素材は、棚を作るための物らしく、沢山の脚が売られていて、天板も多数あった。
天板のサイズは90cm×45cm、脚のサイズは60cmとドンぴしゃサイズで材料がそろった。
天板にはねじ止め用の穴も開いていたし、別売りのネジであっという間に仕上がった。

総額7000円程度。完璧なサイズと価格帯で導入できた。
何より部屋を圧迫せず、導入できたのが有難い。

机が出来たものの、椅子はまたこれから悩むところ。
ベストな勉強スペースまであと一息。

椅子を買う前に、不要な座椅子や鏡を捨てないと邪魔になるのでまずはまた捨てるところから。とにもかくにも、念願の机が手に入ったことがとてもうれしい。

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