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私は憤慨している!【えせエッセイNo.18】


激おこぷんぷん丸である!!



激しくいかりすぎて 更新する時間がなくて 、noteの更新すらままならなかったくらいだ。普段は誰よりも温厚で、心のキャパが琵琶湖ほどもあるのではないかと噂されるこの私が怒っている。

こんなことが許されてなるものか!!

すみません、思わず取り乱してしまいました。
私はこういうものです。

それは、朝からうだるような暑さの続く8月25日(日)のことだった。

日曜日だというのに何の予定もなかったため、私は執筆活動に勤しんでいた。受験生の息子はリビングで勉強もせず、ぐうたらして一日を過ごす。日曜日というか、いつもの夏休みだ。

私がケンシロウの如く「ア~タタタタタ……」と一心不乱にキーボードを叩いていると、玄関の呼び鈴に「ビクッ」とさせられた。

経絡秘孔の一つ、「ビクッとさせる」を突かれた瞬間だ。


ビクッとしている

ぐうたらしていた息子が目を輝かせ
「あっ、オレが注文したスマホケースやわ!」
と得意げに言う。

しかし、なぜかまったく受け取りに出る気配はない。

なぜなら、ヤツは一日中パジャマだからだ。パジャマでおじゃまならぬ、パジャマのヤツがお邪魔だ。ぐうたらの極みである。夏休み中、ほぼパジャマなのだ。まだまだパジャマのままなのだ。

パジャマのままなので、日頃から来客があっても完全無視を決め込んでいるらしい。しかたがないので、印鑑を持って玄関までオロオロと出てみた。経絡秘孔を突かれたことで、足元もおぼつかない。


オロオロと玄関先まで出る(画像はイメージです)


オロオロと戻ってきた私に、息子は「やっぱりスマホケースやったやろ?」と嬉しそうに聞いてくる。
私は、ひとこと「残念!」と返す。

正しい日常である。

宅配の荷物は、どうやら妻へのプレゼントのようだった。


妻にプレゼント?
まさか、浮気か……


送り主は……


スーパーエイト!!

スーパーエイトとは、アイドルらしからぬアイドルグループだ。Wikipediaには「ロックバンド」とある。

ロックバンド???

2024年2月4日より関ジャニエイトからスーパーエイトにグループ名を変更したのはたしかだが、ロックバンドではないだろう。CDジャケットは若干アイドルっぽかった。コミックバンドでも、お笑い芸人でもなかったのがすくいか。


寝室でくつろいでいた妻を呼び荷物が届いたことを告げると、思いのほか喜んでいた。妻がさっそく受け取ったプレゼントを開ける。


スーパーエイトのデビュー20周年記念品


どうやら関ジャニエイトとしてデビューしたのが8月25日だったらしく、わざわざデビュー日の8月25日に届くように記念品が送られてきたらしい。

20周年とは驚きだ。

おそらく、ファンクラブ会員全員に送られてきているのだろう。現在、スーパーエイトのファンクラブ会員の会員番号は80万番以降となっているらしい。つまり、のべ80万人が一度は登録したことになる。

仮に4割が退会していたとしても、約50万人が記念品を受け取っているわけだ。50万人といえば、松山市、市川市、松戸市、東大阪市辺りの人口と同じ。

少しわかりづらいが、東大阪市の生まれたての赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで全員に配布するのと同じくらいの数なのだ。


まず、運送会社がえらいこっちゃ……である。
製造会社もえらいこっちゃ……だったに違いない。


記念品の中身はビールジョッキだった。
これは、嬉しい人には嬉しいのではないだろうか。きっと東大阪市の赤ちゃんも喜んでいる。ビールジョッキでおっぱいをグビグビやっているに違いない。

多分に漏れず、妻も喜んでいた。

私が結婚記念日に送ったビアグラスはすぐに割られてしまったが、ジョッキは頑丈そうだ。ちょっとやそっとでは割れないのではないだろうか。


夜を待ち、意気揚々とビールを注ぐ妻。

関パイ!!


とは洒落ているではないか。

しかし、現在のグループ名に「関」は付いていない。あのジャニーズのゴタゴタで「ジャニ」を取り上げられ、ついでに「関」もなくなってしまったからだ。

とはいえ、デビューが「関」なのだから……


まぁ、よいではないか、よいではないか。
もっと近こう寄れ。


あ~れぇ~~~

という印象だ。
しかし、「関パイ!!」にはどうやら事情があったらしい。

記念品の内容は1年前にすでに決まっていたのだとか。グループ名が変更になる前に製作が決まっていたのだ。納得である。

スーパーエイトも粋なことをするではないか……
と思い、職場の同僚(KAT-TUNファン)に画像を送ってみた。

さぞかし羨ましがられるかと思いきや、返ってきた返事がこちら。


「きっとメルカリとかで転売されてるわ!」


うそやろ?
そんなやつおらんて。




いっぱいおった。
想像以上に出品されてた。

いや、あんたらスーパーエイトのファンでしょ?
わざわざお金を支払ってファンクラブに入ってるんでしょ?
グッズ欲しいんちゃうん?


もう、理解が追いつかない。
マクスウェルの方程式くらい意味不明である。


マクスウェルの方程式(出典:Wikipedia


どうやら、世の中には私の頭脳では理解できないことがマクスウェル方程式以外にも山ほどあるらしい。大好きな人から貰ったプレゼントを、受け取ったその日のうちにメルカリで転売するなんて。

そんなことある?

君に似合うと思って、買ったんだ。
コレ、よかったら使ってくれないかな……


ありがと~!
うれちぃ~。
大事に使うね♥️


さて、メルカリ、メルカリ……と。
とりあえず2,500円で出品してみるかねぇ。


もう、正気の沙汰じゃない!


私は憤慨しているのである。
これが転売ヤーのやり方か~!!


憤慨といえば、だ。
米も転売ヤーが現れたらしい。

スーパーに米がないと言われているが、明らかにおかしい。

我が家は農家から直接購入しているので、まったく被害に遭っていない。それでも、ニュースを見て衝撃を受けている。

世の中には米が有る。しかも、昨年は凶作ではなかったのだ。さらに、米の消費量は明らかに減っている。激減だ。インバウンド?増えたとしてもほんの数%だ。

When pigs flyアリエナイ

である。
米が無いわけがないのだ。

マクスウェルの方程式で磁界が無いと言っているようなものか。日本から米が消えたというのなら、全員が納得できる方程式で示してほしい。

妻がぼそっとつぶやいた。

米の価格を上げたいだけじゃないの?


あながち間違っていないかもしれない。勘吉さんも言っていた。

誰が米を隠している?

誰かが米を隠し持っているのだ。

そろそろあなたも憤慨してもいい頃だろう。


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