見出し画像

母と、私と、茶色のリップ

幼少期。
私は、せっせと化粧をする母を見つめながら、不満を感じていた。


「ねえ。なんで茶色のリップなの?もっとピンクとか可愛い色塗ったら?」
問いかける私。

「いいのいいの」
せっせと茶色のリップを塗る母。



あの頃は、なぜあんな渋い色のリップを塗っているのか理解できなかった。
「せっかくだからもっと可愛い色塗りなよ!」とか思っていた。

おもちゃのリップの色は、基本的に赤やピンク。
おもちゃのコスメにはない茶色のリップは、謎でしかなかった。

◇ ◇ ◇

時を経て、今。
私はメイクの仕上げに、せっせと茶色のリップを塗る。





茶色のリップ、めちゃくちゃ便利!!!!!

濃い色だからこそ、引き締まって見えるし肌のアラも飛ばしてくれる。
甘くなりすぎず、シーンを問わず使いやすい。
茶色のリップ最高!バンザイ!!ありがとう!!!

茶色のリップに文句を言っていた私は今、茶色のリップを愛用している。
特に少し赤みが混じったレッドブラウン系のリップが便利すぎて手放せない。

子供の頃には分からなかった魅力。
苦手だった食べ物の美味しさが大人になって分かるように、時を経て理解できる”良さ”ってあると思う。

きっとまだ、気づいていないモノやコトの”魅力”があるはず。
もっと視野を広げて、気づきを得たいと思う今日この頃です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?