見出し画像

「年収200万円で豊かに暮らす」を真剣に考えてみた

おはようございます、ひらっちです。朝からどんよりと曇っています。今日は出張で滋賀に出かける予定です。それまでに原稿を仕上げないといけないので早朝からPCに向かっておりますが、息抜きもかねてnoteを更新。最近は少しずつ元の更新ペースを取り戻しつつあっていい感じです(^^♪

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中! 農業にご興味のある方はぜひこちらもご覧ください! 

■「年収200万円」というワードが盛り上がっているんだそうな

あらためまして、ひらっちです。今日は「年収200万円」をキーワードにお金について色々と考えてみたいと思います。

ネットを見ていたら、こんな記事を発見しました。

どうやら下記にAmazonのリンクを貼った『年収200万円で豊かに暮らす』というムック本がTwitterで話題になっているんだとか。「そもそも年収200万円でどうやって豊かに暮らすんだよ!」と盛り上がっているようですね。

確かに一理あるかもしれない。「年収200万円」って、正社員ではなくバイトで稼ぐ程度のレベル感ですもんね。「豊かに」に言われると違和感は禁じ得ない。

では、実際に「年収200万円で豊かに暮らす」は実現可能なのか? 

Twitterの人たちは「無理だろ!」「お前もやってみろ!」という意見が大勢を占めているようですが、反骨精神の強い僕は、著者に成り代わってあえてその意見に立ち向かってみようかと。「ええ、できますよ!」と言える反論を色々と考えてみたいと思います。

■そもそも「夫婦ともに年収200万円」だったら暮らせるんじゃね?

中身を読んだわけではないので何とも言えませんが、そもそも「年収200万円」って「独身」を指しているワードではないですよね? 夫婦がそれぞれ年収200万円であっても「年収200万円」というカテゴリに入る可能性はあるわけで、お子さんがいないディンクスの方がそれぞれ年収200万円を稼いでいるとしたら、生活コストの高い都会を除けば、それなりに豊かに暮らせると思います。

ちなみに「年収400万円+専業主夫・妻」よりも「夫・年収200万円+妻・年収200万円」の方が、税金的に言えば賢い選択だと言えます。そもそも世帯年収自体が低いのでそこまでのメリットは期待できませんが、どちらか一方に年収が偏るよりも、2人に分散した方が節税効果が高いと覚えておきましょう。

世帯年収400万円を脱し、600万円、800万円、1000万…と上がってくると如実に違いが出てくるので「税金的にも2人の共同作業が大事なんだ」とキモに銘じておいてくださいね。

■親のすねをかじりながら「年収200万円」ならリッチに暮らせる?

実家で暮らしながら「年収200万円」を稼いでいるなら、それなりにリッチな暮らしができると思います。独身が前提であれば、結構遊べるんじゃないかな? 

これは、生活費を考えるうえで、どれだけ住宅費とその周辺の出費がデカいかを表していると言えます。僕が「東京はつらいよ!」といつも言っているのはそのためです。平均年収は東京よりもかなり低いのに、二世帯同居が多い田舎の貯蓄率が高いのはこのあたりにカラクリがあるわけですね。

固定費削減は「まず住居費から」が鉄則です。だってサラリーマンの皆さん、昼間はほぼ空き家でしょ? リモートワークならいざ知らず、24時間の半分以上使っていないものに、大金を注ぎ込むなんてナンセンスです。

ちなみに過去には、下記のような記事も書いています。アルバイトで年収240万円稼ぐことができれば、実家暮らしの中卒フリーターはほぼ確実にっセミリタイアを達成できるという思考実験です。興味のある方はぜひ!

■独り身なら「年収200万円」でもまあまあ豊かに暮らせそう

「夫婦の力」や「親の力」を借りなくても、まあ独り身なら「年収200万円」でもなんとかやっていけそうですかね。もちろん地方限定ですが。かなり厳しいことは否めませんが、東京などの家賃がバカ高いところを外せば、それなりの暮らしはできます。娯楽は無料中心になりますけどね。

家賃を極端に抑えて2~3万円くらいで住める田舎をチョイスすれば、自炊中心でそれなりのんびり暮らせると思います。

■自営業の「年収200万円(=所得200万円)」なら結構リッチかも?

さて、「年収200万円」は、サラリーマンの人だけではありません。自営業だって「年収200万円」という人がいます。

どうやら冒頭で紹介したムック本は、人気の漫画家やブロガー、インスタグラマーなどが、お金をかけずに豊かに暮らすためのテクニックを紹介しているそうです。なので、本の中で登場する人は「自営業者・フリーランス」である可能性が高い。そうなるとだいぶ話は変わってくるかなと思います。

このnoteでも何度も伝えしていますが、自営業者であるフリーランスは、仕事で使っている家の家賃の一部などを事務所として経費計上できます。家事按分というやつですね。あとは、色々な節税策も使えます。青色申告特別控除、青色専従者給与などを活用し、所得を抑えることが可能なんですよね。

自営業の人が「年収」と言った時、それが「売上」を指すのか、経費を引いた「利益」を出すのか、利益についても「青色申告特別控除を引く前か、後か」など、いろいろと違いがあります。厳密に区分けされていないケースが多いんですよね。というわけで「売上=年収200万円」と「売上ー経費(青色専従者給与含む)ー青色申告特別控除(65万円)=年収200万円」では、全く意味が違ってきます。

ちょっと古い情報になりますが、下記の記事などを参考にしてもらえると、どんな仕組みなのかが分かると思います。いろいろと改正されている点もあると思うので、この内容をヒントに自分で改めて調べてみてくださいね。

■まとめ

おそらく独り身で東京暮らし、サラリーマンの年収200万円は、かなり絶望的な数字だと思います。手取り収入にするとさらに減るわけで、高い家賃や光熱費などを払った後に残るのは、どれだけ節約しても月10万円ちょっとでしょうか。本当に食っていくだけで精一杯のレベルだと思います。

ただ、同じ年収200万円でも、見方を変えれば「そこそこ豊かな暮らし」はできそうです。そもそも話題となっている本は「節約術」や「家計のやりくり」の方に主眼が置かれている様子なので、完全に趣旨から外れますけどね。

「あなたの年収はおいくらですか?」 お金の話って、どうしても「年収」を基準に展開されることが多いけど、「それだけではすべてを語ることはできないよ!」というのが今日の教訓ですかね? 何事も表面的な情報だけに惑わされないことが肝心です(^^♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?