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2021年4月の記事一覧
【タロット小説】10番「天国への扉」
私は、大きな黒い扉の前に立っていた。辺りはなんだかもやがかっていて白く、私以外には誰もいない。
なんでここにいるのか、どうやってここに来たのかは分からない。ただ、自分はもう死んでしまったのだということだけは、なんとなく知っていた。この扉を開けたら、もう戻れないことも。
少し不安ではあるが、でもここに残ることはできない。
諦めに近い気持ちで、私は立っていた。
「この扉の向こうに行きたいので
私は、大きな黒い扉の前に立っていた。辺りはなんだかもやがかっていて白く、私以外には誰もいない。
なんでここにいるのか、どうやってここに来たのかは分からない。ただ、自分はもう死んでしまったのだということだけは、なんとなく知っていた。この扉を開けたら、もう戻れないことも。
少し不安ではあるが、でもここに残ることはできない。
諦めに近い気持ちで、私は立っていた。
「この扉の向こうに行きたいので