通り雨。

雲って不思議。
ゆっくりしているようで、じつは速い。
まるで白鳥みたい。
どこか気品を持った佇まいなのに、粒の一つ一つが見事に結集して、奇麗な姿形で風に乗っている。

雲って不思議。
ふわふわしているのに、千変万化、自由自在。
気候に合わせて、機会を逃さず、色んな形状になって自らを表現する。
それは奇奇怪怪で複雑怪奇。どんなに綺麗な言葉でも、どんなに表現を尽くしても、その雲たちが織りなす表情には及ばないのかも。

試しに雲について、英和辞典と国語辞典の両方で調べてみた。
英和辞典では良くない意味合いの語句や説明も見られるけれども、国語辞典では、雲についての熟語がたくさん。
なんだか不思議な気持ちになったよ。

雲って不思議。
空と大地とを、くるくるクルクルと回ってるみたい。
今日出会った水滴の一つは、何回か通りすがったことのある、いつかの言葉か記憶なのかも。
流るる水は、生活のあらゆる所に存在している。
海にだって、空にだって、山中にも地中にも、多種多様な生物の中にも。

言葉は知恵となって、記憶はきっといつしか誰かを温めうる身の上話となって、
今日も水は、時の流れに乗りながら、何かを想像したり、また創造していくのでしょう。
誰といたいのか、どんな仲間といたいのか、それって、とっても大事だね。
水、それは集合体でもあるし、自分自身でもあるし、他のアレやソレでもあるのでしょう。
好きな人にとって、自分がどんな存在であるのかは分からないけれど、
かけがえのない仲間と楽しく過ごしていきたいから、今日の精一杯を大事にして、きっと一雫の言葉を大事にしていきたいな。

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