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受験勉強がめんどくさい

高校受験を控える息子が夏休み明けてから、目に見えてやる気をなくした。

最初は夏休みに毎日塾の講習があって大変だったから、そのうち回復するかなーと思ったが、10月に入ってもイマイチの状態が続いた。

極め付けは9月に受けた模試の成績。
前回、前々回に比べて、ガクッと下がっていた。

あー、やはりなぁと言う気持ちと、なんとかしないとねーと言う気持ちと、両方抱えながら塾の先生へ成績を連絡。

びっくりした塾の先生が電話をかけてきた。
どうやら自己採点との乖離が大きかったらしい。

先生から息子に、直接話してもらったが、電話口で返事をしている声の感じから、あまり響いてない風。

翌日、2校目の個別相談会に行き、その帰り道にこんなやりとりをした。

今までどんな勉強してきた?

息:定期テスト前や模試の前に出題範囲を勉強してた。

私:ということは、受験勉強としては塾の授業と塾の宿題だけやっていたんだね。

受験勉強しないとだね、どんな気持ち?

息:定期テストや模試みたいに1、2週間頑張ればいいのと違って、めんどくさい。

めんどくさくないようにするにはどうしたらいい?

息:(しばらく考えて)今までやったテストのできなかったところを書き出して、そこ(の類似問題)をやる。


大まかに3ステップで具体的に自分がやるべきことにたどり着いた。
ここに書いている以外にも少しやりとりはあったが、最後に効率よくできる方法と自分自身で納得できた様子で、明らかに話し始めた時と表情が違って見えた。

が、それも続かなかった・・・

数日はやる気が出たように見えたが、やはり塾の授業がない日は勉強している気配がない。

再び聞いてみた。

必要なことはわかってるみたいだけど、気持ちがのらないのはなんでかな?

すると、ちょっとずつ気持ちを話し出して、結局こういうことだった。

・学校の授業や塾の勉強はするもんだと思っているからやる。
・定期テストや模試など範囲が決まっていて、ゴールが近いものはやる。
・それ以外は好きだったりやりたいと思わないとやりたくない。

確かに、彼は食べ物をはじめとした好みがはっきりしていて、好みではないものは一切受け付けないようなところがある。

自分が勉強をすると決めたことと、しないと決めたことの境界線がはっきりしていて、私が提案していた受験のための苦手分野の克服や英単語や漢字など、日々積み上げて繰り返しやることで定着させる勉強は、彼の中ではやりたくない部類だったのだ。

ここで、私は提案した。

「塾の先生に面談の時に相談してみよう」

なぜこのように提案したかというと、塾の宿題という形で苦手分野の克服や地道な定着させる勉強を入れてもらえないだろうか、と思ったからだ。

彼の勉強する、しないの境界線の「する」の方に入れるには、塾の勉強(宿題も含む)に入れてしまえば手っ取り早く取り組めるから。

ここまでたどり着いて、つくづく思ったのは、
受験勉強にも性格や性質が色濃く反映される。性格や性質を理解しようと努めないと、苦痛な方法を強いることになったり、勉強自体が嫌になってしまう可能性がある。
ということだ。

そして、受験勉強は続く。

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