AudibleとKindle📗

あなたはAudibleしてますか？

わたしは何度かAudibleに登録してみた。でもなかなか慣れない。Kindleはやっと慣れてきて、これが慣れるまでに10年くらいかかっている。暗闇の中で本を読みたい時に便利なのと、移動中にどういうわけか本を持ち歩いていない時のためのKindle。そればかりか、ちょっと読んでみたいけど、購入するほどではない本がKindle Unlimitedに入っている時のためのKindle。あくまで紙の書籍派だ。

しかし、わたしもアラフィフよ。そろそろ目が酷使されてきたことを主張してくるようになった。「使いすぎやでー」「やすめー」「見るなー、考えろ！」みたいなメッセージを日々身体から受け取っている。

オーディブルねぇ。。。iPhoneにある読み上げ機能の棒読みもあるけど、Audibleはプロの音読。うまい人はききやすいけど、児童文学などもきいてみたら、声のイメージが違いすぎて受け付けない。というのもあった。

さて。そんなある日。

話題の森永卓郎さんの『書いてはいけない』という本を図書館にリクエスト。とてつも長い予約リストの番号をふられた。あれ？どうなってるかな？と久しぶりに順番が上がってきたかと思って見たら、40番！あと40人待ち。年内は無理だし、下手すると再来年になりそうだ。

そんなおり、オーディブルで課金されずに聴けることがわかったので、台所仕事をしながら、きいてみた。まずは「ジャニーズ」問題からはじまった。その次の章は御巣鷹山の「日航機墜落」だ。ジャニーズ問題が終わるのを待っている間中、とても不快な気持ちになった。まずもって、この本に書かれている内容はほとんど知っていた。なので、あらためて誰かに説明してもらうまでもない。わたしはただ、森永卓郎さんがどこまで開示しているのか知りたかっただけだった。

なのに、ジャニーズのあの闇を耳から聞かされる辛さ（涙）
わたし、Audible向いてないわ。と思った。というか違うな。Audibleは聖なる言葉や美しい日本語が散りばめられた本、耳からも聴きたくなるような波動、音を持つものだけを聴きたい。パラマハンサヨガナンダとかね。ラマナマハルシとかね。スピリチュアル系の古典の『黎明』とかね。とにかく時事関係、この世的なものは合わない。小説も耳からきくと、私のペースでなくて、読む人のペースで物語が進むので無理だわ。

ということでAudibleを撤退しようと思っている。
わたしは目が見えなくなったら、点字を学びたいと思う。耳からよりも指から読みたい。Audibleはもちろん素晴らしいサービスだと思うけど、わたしには合わない。活字病の人たちもAudibleを活用されているが、こういうのは相性かなぁ。わたしは特に「声」にもうるさいもの。読み手の声や速度が大切だからね。ちょっとでも気になると、がまんできない。

そして、何より自分がいつも読んでいたい本はAudible入りしていない。

あ！でも『源氏物語』ならどうだろう！と今ふと思って見てみると、与謝野晶子訳、瀬戸内寂聴訳、角田光代訳とある。ん？谷崎潤一郎訳もある！知らなかった。でも田辺聖子訳がない。と思って田辺聖子で検索したら『ジョゼと虎と魚たち』という1冊だけAudibleに入っていた。田辺聖子訳がないのは悲しいけれど、4種類の源氏物語。それぞれの出だしを聴き比べてみたところ、わたしは谷崎潤一郎のものが好きだった。でも最初の1文しか聴いていない。こういう遊び方もあるのか、と思って枕草子を調べる。1種類の訳しかない。橋本治の桃尻語訳が聴きたい！と思って調べたら、橋本治の本は1冊もない。なんだか一気にアウェイ感あり。

今よんでいる佐藤優の『16歳のデモクラシー』は佐藤さんが高校で講義をした時の内容で、語り口調だからちょうどいいじゃない？と思って調べたら、佐藤優の本はいっぱいあるのだけど、『16歳のデモクラシー』は無い。ぶっぶー。こんな風に調べていくと、たまに自分の読みたい本があって、嬉しい。日本語ではなくても、英語ならある場合もある。また聴き放題に入っているものと、入っていないもの。やはりニーズなのだろうなぁ。今の流行りもわかる。

あなたはどうだろう？快適なAudible ライフが送れている人は羨ましい限りである。