マッドマックス

「世紀末」といえば「北斗の拳」か「マッドマックス」のどちらかを思い浮かべる人が99割(※ネットミーム)だろう。
音だけ聞いたなら音だけにデーモン小暮閣下の方を思い出す人もいるかもしれないが(笑)
さて、そんな世紀末=文明が廃れ暴力が支配する時代というイメージが強いが、初代の「マッドマックス」は治安こそ死んでるもののみんなが思い浮かべているような世界ではない。
モチロン革ジャンやら銃火器の類はモリモリだし敵も味方も暴走族みたいな感じではあるのだが、トゲが生えてる鎧みたいなものを着込んでるとかまでは行っていないし、案外爆発もしない。
70年代にしてはハードなだけで、至って普通な復讐劇である。

当然といえば当然で、「マッドマックス」が公開された1979年はそんな大迫力のCGなんか無いし、アメリカンなマッスルカーとはいえ馬力はタカが知れている(モチロン当時はビックリする馬力だ)。
これは僕の憶測で調べたワケではないのだが、「マッドマックス」をヒントに「北斗の拳」が生まれ、そこでマンガならではの誇張した表現がウケて、さらに「マッドマックス」へ逆輸入されたのではなかろうか。

というワケで、よーしヒャッハーやヒャッハー!という気持ちで「マッドマックス」を見た僕は拍子抜けしてしまい、ガッカリしてしまったのである。
前述の通り時代を考えれば当たり前なのだが、こちらは既に脳内ヒャッハーのレベルまで知能を落として臨んだので考えもしなかった。
故に、あんまり印象に残っていない。

「マッドマックス」はシリーズも多く、それこそ大ヒットした「怒りのデスロード」のようにちゃんと世紀末しているものもあるのだが、実はどの作品もまだ履修していない。
またヒャッハーな気持ちになってきたらシリーズを履修しようと思っているが、数年経ってもまだその波が来ないあたり、相当なショックだったのだろうと我ながら思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?