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「面白いことがあったんだけど〜」から話を始めるな

僕がタイトルのように考える理由とそれに関する話。

エピソードトークを「面白いことがあったんだけど〜」から始めると聞き手は勿論「面白い話をするんだな」と思う。つまりハードルが上がる。ただの報告と違って面白かったことを誰かに伝えようとしているとき、「共感してほしい」とか「笑ってほしい」と思っている筈だ。「言うほど面白くなかったな」と思われるのは自分も相手も避けたい。

そして、この話し始めが悪手であることはある程度認知されているので、ハードルが上がることよりも「面白いことがあったんだけど〜」と言ったこと自体が「こいつの話は面白くないんだろうな」と思わせる要因になりえる。

ただ最後まで話を聞いてみたらハードルを飛び越えてきておもしろいこともあるだろうし、そもそも一所懸命話してるのにちゃんと聞かないのは失礼だから「面白いことがあったんだけど〜」と言われても聞いてあげよう。あくまで話し手としての注意事項であっておもんない話を聞かないテクではない。

このエピソードトークに関する話で僕が言いたいのは、「不意打ち」を積極的に狙っていけということである。

予想外、意識外、ギャップ、と言い換えることもできる。抜き打ちテストは比較的点数が取りづらいし、防御していない状態で食らう攻撃はよく効くし、不良の善行は余計に善く見えるし、何とも思っていなかったアイツがメガネを外したら存外綺麗な顔していてドキッとするみたいなことは経験がなくても聞いたことがあるだろう。

エピソードトークで最初にどういう話かを言わないのは、不意打ちを擬似的に作る(その逆を行かないようにする)方法である。

話す内容の順番を少し変えるだけで相手の反応が変わるかもしれないので、「面白い話をしたつもりだったのに反応が良くなかった」みたいな経験がある人は試してみてほしい。

そしてこの観点から言うと「面白いことやってよ! 」はクソ。二度と言うな。



サムネにそれっぽい画像をつけてみたのでそのリンク↓
ソコスト|商用可・フリーイラスト素材 https://soco-st.com

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