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私の夜更かし

小学5年生か6年生のころから、夜更かしにはまってしまった。深夜という時間帯の特別感、テレビ番組の雰囲気、こっそり開くDS、うまく起きていられればだんだん明るくなるカーテン越しの色、すべてがなんとなく好きで、金曜日や土曜日の夜にはよく夜中までずっと起きていた。

早く寝るように言われながらも深夜まで起きていると、ちょっと悪いことをしているようだった。DSを開くときは細心の注意を払い、親が起きようものならすぐさま隠して寝たふりをした。ブラウザーでひたすら趣味について調べたり、トモダチコレクションで住人たちの夢をのぞいたりするのが楽しかった記憶がある。深夜になるとテレビ番組が少なくなっていくが、深夜番組のゆるいような危ういような独特の雰囲気や、テレビショッピングで流れる昭和の歌謡曲、ケーブルテレビで聴ける深夜ラジオが好きだった。年齢を重ねた今でも夜更かしにはテレビが欠かせない。大体は2時から4時の間に眠りに落ちてしまうが、たまに5時以降まで起きていると、ふと目に入った窓から明るい空が見える。そんなとき、なんとなく淡い達成感を覚える。

中学、高校、大学と進み、就寝時間の縛りがなくなったり課題が多くあったりして、夜更かしの頻度は高くなっている。高校時代は特に(大学生の今もだが)、終わらないタスクを片付けるために強いられた夜更かしも増えた。大学生になると生活リズムが今まで以上に崩れ、長期休業中は昼夜逆転してしまい深夜や明け方に寝て昼に起きるというだらしない生活をしてしまっている。夜更かしを始めたころと比べてはるかにそのバリエーションが幅広くなったが、強いられたもの以外は割と好きであるし、整った生活習慣には憧れつつもこれからも続けてしまいそうだ。


(写真:夜の通学路でなんとなく撮った)

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