平日休み

長い春休みが終わり、大学が始まった。
しかし、大学4年生になると大学に行く機会はゼミがある曜日くらいだ。今週は1度も学校に行かなくていい。幸いなことにバイトもないので、思う存分家に引き篭もることができる。

月曜、火曜は何をしていたのか記憶がないくらい無意味な1日を過ごしていた。好きな時に寝て、好きな時にYouTubeを見て、好きな時にTverを見て、ぐだぐだを楽しんだ。

今日は、THE FIRST SLAM DUNKを観た。就活を終えたご褒美として、母親がBlu-rayをプレゼントしてくれた。OPを見たら泣いてしまう気がしてなかなか見ることができなかったのだが、やっと見る決心がついた。

私がスラムダンクを好きになったきっかけは、この映画だ。友人と出掛けている時、帰宅ラッシュに巻き込まれないように何か映画を観てから帰ろうという話になった。その時に選んだ映画が「THE FIRST SLAM DUNK」だ。バスケ漫画、諦めたらそこで試合終了、このくらいの知識だけでチケットを購入した。

今でも鮮明に覚えている。宮城リョータが描かれながらかき鳴らされる音。思わず「かっけえ、、」と呟いてしまうくらい衝撃を受けた。歌声が聞こえた瞬間、え、なんだ聞いたことある、え、チバユウスケに似てる、、え、、、と混乱した。私はミッシェルは聴いていたが、The Birthdayはなぜか今日はしか聴いたことがなかった。常にSNSで情報を追っているわけでもないため、まさかチバユウスケがThe Birthdayが歌っているとは思わなかったのだ。

スラムダンクの知識もバスケットボールの知識も全くないのに、映画はすごく面白かった。映画を見てすぐに、ヴィレッジヴァンガードで漫画を全巻購入した。何度も涙しながら、何度も笑いながら、ものの数日で漫画を読み終えた。

漫画を読んだ上で、もう一度映画を観に行った。あのOPが観たくてチケットを購入したと言っても過言ではない。そのくらい私はあのOPに心惹かれてしまったのだ。あんなにもかっこいい映像を見ることができただけで、この時代に生まれた意味があると、そう思った。

家で見るTHE FIRST SLAM DUNKも最高だった。OPはもちろん、山王戦の静かな場面で、外にいる子どもたちの声が聞こえる昼間の平日感も含めて最高だった。映画と異なり好きな時に好きなことを言って、流川楓親衛隊ごっこをして、同じタイミングで台詞を言ってみたり、とにかく楽しかった。

あのOPを何度も見れることが嬉しかった。涙を堪えながら、かっこいいなあと再度実感した。しかし、好きな時に何度も見るものではないのかもしれないと、そうも思った。私にとって、そのくらいOPが大切な宝物になっていた。

今日は素敵な休日の過ごし方ができたと思う。おやつには少し高めのクッキーを食べ、ミルクティーを飲んだ。夜は、少し高めのステーキを食べた。たまには豪華な休日もいいなと思えた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?