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呪われた女14

          立川 M 生桃 


たけのこ婆は、辺り一面に物凄い数の蛇を見て怖くなった。

一度逃げ出した。たけのこ婆は、逃げても、逃げても同じところへ戻ってしまう。

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仕方なく、前へ進む事にした。

すると。大蛇の階段の所へ近づいた。

階段の三段目には乞食の男が、金色に輝く着物を着て、賽銭箱の前で横になって手招きしていた。

この時、たけのこ婆は、この乞食の男は一体何者なのか? とても知りたくなった。

乞食の男に話しかけてみると、わしは、この岩山を最初に見つけた者じゃ。

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毎日、毎日、岩山をノミ1つで洞穴を通れる様にした。

この岩山は、わしの山じゃ。来る日も来る日も山の鰻を食べて、この岩山を散策しながら、ある時、大きな岩の上を平らにし、そこで瞑想をしておった。

すると、この山の山頂から二匹の鬼が現れ、わしの眷属になった。

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わしは、それから不思議とその鬼のおかげで、色々な事ができる様になったのじや。

たけのこ婆。わしの姿を見て、どう感じた。みすぼらしい衣を着ておった時と今とでは、そなたは、わしをみる目が違うであろう。

たけのこ婆は、乞食の男に正直な気持ちを伝えた。

すると、乞食の男が金色に輝く着物を脱ぎ捨てた。

すると、その金色に輝く着物が二匹の鬼に変わってしまった。

よく見ると乞食の男は、色黒で痩せ細っており、髭は見事なほど長く、何か不思議なことでも起きそうな杖を持っていた。

身なりも元の薄汚い着物を着ていた。

たけのこ婆は、こんな乞食の男に何故? その様な力があるのか? とても不思議だった。

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すると、乞食の男が身の上話をはじめた。






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