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抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?2 読了

エロゲ業界の狂戦士を履修し終えました。ネタバレ含みます。

エロゲは1本の値段も高いし、なによりかかる時間が尋常じゃないので失敗しないために批評サイトでの評価や周りの声を、あとは音楽でプレイする作品を決めています。
調べていると、前作を通してこのシリーズは笑えるのはもちろんこのタイトルと世界観に対して燃えるし泣けるという声をよく聞きました。
そして近年稀にみる高評価。大学の友人の勧めもあってプレイを決定。


2の中身は、前作のヒロイン4人のアフターシナリオにアサちゃんのミニシナリオと。
グランドエンド後に文乃とくっつかなかった世界線の共通シナリオにSSBIG3の√を加えたSenzuripoint: Paccomanがプレイできます。こちらが内容としてはメインかな。
ファンディスクとしてはもちろん、前作で攻略できなかったSS3人を攻略できるのが一番大きいポイントでしょう。
個人的には大好きなアサちゃんのシナリオがあるのがめちゃくちゃデカい。
フルプライスに申し分ないボリュームでした。

まずは本筋のSenzuripoint: Paccomanについてから。
前作の文乃√でドスケベ条例をぶっ壊しては作り直し、生産的活動者にも非生産的活動者にも優しい世界を手に入れたNLNS一行。
主人公の淳之介が日課のオナニーをしようと3Dプリントしたオナホールが気持ち良すぎるあまりセンズリのスピードが音速を超え、亜空間を生み出し、ついでになぜか近くにいたSSBIG3も連れて並行世界に飛ばされる所からシナリオは始まります。
こんなに汚い世界線の越え方ある…?

飛んだパラレルワールドではドスケベ条例は健在。
そしてこちらの世界の淳之介は、生徒や青藍島の人々から『性帝』と恐れられるSSの副会長として非生産者を取り締まっていました。
SSBIG3の三人と淳之介は、性帝を加えたSSBIG4として中身が変わったことを悟られないように元の世界に戻る方法を模索します。
元の世界の副会長、そして並行世界では反交尾勢力のリーダーをしている人物が元に戻るカギになることに気づいた淳之介たちは、SSとして並行世界の反交尾勢力と戦うことに。そこには仲間だったNLNSメンバー達と、離れ離れになったアサちゃん達が…という展開。
この先は本編をプレイしてください。


シリーズの続編としては割とベターな前作の仲間と戦うというもの。
本筋の話そのものは割とありきたりかつ、テンポが良く、そこが僕としては少しシナリオへの厚みが足りないように感じました。
これは前作もですが、展開や戦闘シーン自体は実際かなり熱いです。そこは間違いないです。
感動できそうな泣き所のシーンもありました。
が、大前提としての設定が下ネタにまみれすぎてどうしても感情移入できない。
どんなに激しい戦いをしてても主人公の武器がアダルトグッズじゃ興奮できないわけです。
なんで、燃えるかって言われると僕は微妙でした。
青藍島の狂った設定に慣れ、自分自身が青藍島の人間と錯覚できるほど気持ちを込めれれば感動できるかもしれません。

対して、コメディ部分はトップレベルです。下ネタが好きな人だったら絶対腹を抱えて笑えるはず。
あとふんだんに含まれるかつ唐突に現れるパロディ要素。
幅広いジャンルのパロネタをこれでもかとぶっこんでおり、全方位に喧嘩を売っていくスタイル。
元ネタを理解した瞬間笑ってしまいます。僕でも2割くらいわからないパロネタがありました。

並行世界ではSSとして話が進むので、基本的に日常シーンで絡むのもSSの人間になります。
今までのSSのメンツに、前作立ち絵のなかったシューベルト、スス子、花丸姉妹の妹である凛に立ち絵が加わってサブキャラに昇格。ここの絡みもまた面白い。
キャラとしてはスス子が生意気後輩キャラとして好きなんですが、花丸妹がぶっ飛んだ設定すぎてマジで面白い。
前作ではただのクールキャラ?っぽかったのですが。

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サブキャラにしても攻めすぎだろ…

これにはぬきたしを代表するキチガイデブクソ女ヒロインの美岬ともいい勝負。
こちらのデブネタでもいっぱい笑いました。デブ自虐のクオリティが僕とはレベルが違いすぎる…

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美岬の薬キメてないと思いつかないボケとそれに対するアサちゃんのキレキレのツッコミほんとすき。


Senzuripoint: PaccomanではSSの三人を攻略できるわけですが。
この三人に対する掘り下げがかなりされています。
前作では知らなかった一面が見られたり、各ヒロインの過去がより詳しく語られる。
特に郁子なんかは素性がほとんど不明でしたからね。
といってもガッツリ回想に入るのは礼先輩くらいで、ヒロインの口から過去が語られるのがほとんどですが。
SSBIG3を攻略したくてもできなかった人はこの三人をより一層好きになること間違いありません。

が、このSenzuripoint: Paccoman、エロゲとして致命的な部分がありまして。
シナリオの流れとして

並行世界に飛ぶ→選択肢(√入り)→元の世界に戻る→戻ってからひたすらイチャイチャ

となっています。これが良くなくてですね…
話の盛り上がりとしては元の世界に戻るためのラストバトルが最高潮です。
これを終えた後に分岐したヒロインとの話がまともに始まるんですけど、平和な世界に戻っては特段イベントも何もないです。
この戻った後の話の後付け感が半端ないわけですよ。
一回もエロシーンを見ていないのにアフターをやっている気分になりました。ヒロイン別のミニシナリオ集みたいな…
この作品はコメディとして本当に強いので、もちろん戻った後の話も面白くはあるんですけどどうしても蛇足感が否めなかったです。
一番最後に一番の盛り上がりを求めるオタクとしてはそこが残念でした。
でもSSBIG3のキャラクター性は最高です。
礼先輩も会長も郁子もみんなかわいい。各々が違う魅力を持っています。

次に前作ヒロイン達のアフターシナリオですが。
相変わらずクソおもろい日常パートに加えて各ヒロインエロシーン4つと内容十分。
こちらでも2より立ち絵追加のSSのメンツが加わっており日常シーンも賑やかです。

そしてなにより、大事なことなので何度も言いますが実妹のアサちゃんシナリオが用意されてるのが最高。
ぬきたしで一番好きなキャラだったのでずっと待ってました。
初めはてっきり兄妹絡みの日常シーン詰め合わせだと思ってたんですが、蓋を開けてみると…

えっ普通にセックスするじゃん

実妹かつ、レズだからという理由でNLNSにいたアサちゃんですがその設定全部すっ飛ばして普通にエロシーンありました。しかも割としっかり。
アサちゃん自身がオナホになるのでこれはオナニーであるという謎理論。
それでいいのか…(困惑)
でも僕にとっては嬉しい誤算でした。めっちゃHAPPY。


以上感想でした。
まとめると、笑い・燃え・泣きを期待してプレイしたら、爆笑とキャラ萌えで返ってきたって感じ。
シナリオゲーとしてよりも、コメディ極振りのキャラゲーって感じだったかな。
エロゲの日常シーンとしては暁の護衛とかが結構笑えて好きだったんですけど、比にならないくらいずっと笑ってました。
間違いなく今までやってきたエロゲの中で一番コメディとして面白かったです。

最後に、このぬきたしを処女作として颯爽と現れたQruppoについて。
ぶっ飛んだ世界観のインパクトでエロゲブランドとして爆発的なスタートダッシュを決めたわけですが、この先どうするんだろうとよく友人と話しています。
ぬきたしをこれ以上引っ張るのか、はたまた真新しい作品を出してくるのか全く読めません。
Qruppoの前身である同人サークルはとのす式製作所の作品を見てみると結構まともそう…というかちゃんとしたノベルゲームを出しているので案外そういう路線で出してくるかもしれません。
それはそれで楽しみです。今後の動向に注目したいと思います。

次は永遠に積んでたRe:LieFでもやろうかな。続編も出たわけだし。
3月中になんかエロゲ買いたいのと、友人がマルコと銀河竜を買うっぽいのでそれも借りてやるつもりです。時間が足りねえ~

オットセイに課金してもガチャは回せません。